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キツネのお菓子屋さん

こんにちは、Yu’s です。

今回、村に新たなお店としてキツネのお菓子屋さんを作りました。

(noteへの投稿が遅くなってしまいましたが、完成は昨年の秋頃になります。)

インスタとXには、お店作りの経過を2人のキツネのラブストーリーと交えて投稿していました。

noteでも目次の3.「お店作りとラブストーリー」から制作過程とラブストーリーを織り交ぜてお送りしたいと思います。

どちらも楽しんでいただけたら嬉しいです!


1.制作理由と設定

制作理由:

これまで村に作ったものは、以下の3つです。

1.ビーバーキャンプ場

2.アライグマ家のベビー&キッズ用品店

3.カエルの郵便屋さん

次はどんなお店を作ろうかと考えたときに、

(1)まだ食べ物関連のお店がなかったので食に関わるお店にしたいと思っていたこと。

(2)そしていつか「キツネファミリーを登場させたい」という思いがありました。

そこでその二つを組み合わせて考えてみることにしました。

キツネ×食べ物といえば…?

「こんがりキツネ色」という表現を思い浮かべる

それならばお菓子屋さんはどうだろうか?

となり、イメージがむくむくと湧いたのでキツネのお菓子屋さんを作ることに決めました。

設定:

それぞれ違う街でお菓子作りの修行を積んできた2人の若いキツネ。

2人とも自然豊かな村に自分のお店を開く夢を持って移住してきます。

そしてある日出会い、意気投合し、互いに惹かれあっていく…

そんな恋物語がお店作りと並行して進んだら面白いのではないだろうかと思い、ラブストーリーに挑戦することにしました。

(2人は夢を追う若者という設定でいますが、キツネのお兄さんお姉さんのお人形が販売されていないのでキツネのお父さんとお母さんに代わりになってもらいました。)

話を進めるにあたり、2人のキツネの見分けをつけた方が分かりやすいかなと思い名前を付けました。

女性はキツネの「キ」をとって「キキさん」。

男性はキツネの「キ」と「ツ」をとって「キーツさん」としました。

2.衣装

左がキキさん、右がキーツさん

キキさんの服は淡い紫色の生地で、スカート全体に花の刺繍を入れてナチュラルさとロマンチックさを出してみました。

キーツさんは刺繍入りのベレー帽と金のボタンをアクセントとしたカジュアルスタイルに。

ちなみにこちらは制作途中の写真。

今まで作ってきた刺繍の作品は全てオリジナルの図案です。

色の組み合わせやデザインを考えるのは楽しい反面、頭を悩ますことも多いのですが、自分だけのオリジナルの刺繍が入った服や小物を作れることに魅力を感じますし、一針一針刺していく毎に思い描いていたものを形にしていける作業にやり甲斐を感じます。

刺繍を独学で始めてまだニ年ほどですが、最近は刺繍で表現できる植物のパターンが少しずつ増えてきたように感じられ、とても嬉しいです。

ただ昨年から連日刺繍(裁縫)をすると手の痛みが出るようになってしまいました。

手の様子を見ながら進めないといけないもどかしさはありますが、これからも痛みと付き合いながら少しずつでも上達していけたら、と思います。

刺繍で作ったものが増えてきたので、刺繍作品を集めた記事を投稿できたらいいなと思います。

3.お店作りとラブストーリー

それでは、ここから制作過程とラブストーリーを混ぜてお送りします!

1.建物

辺りをキョロキョロしているキツネさんを見かけた
モグラの親子。
話を聞くと今日街からやってきたばかりで
道が分からなかったようです。
探していたのはなんとモグラ家のお家だと言うのでびっくり!
モグは喜んでお家まで案内することに。
「ゆっくり休んでいってね!」
街でお菓子作りの修行を積んできたキツネのキキさん。
自然豊かな村で自分のお店を開く夢を持っています。
モグラのお父さんが腕のいい大工さんだと聞き
訪ねて来たようです。
お父さんは喜んでお店作りを手伝うことに。
新しいお店ができると知ったモグ達は
嬉しくて小躍りしました。

こうしてモグラのお父さんのお店作りが始まりました。

まず建物を作っていきます。

材料は木材(土台)とスチレンボード(壁)。

今回、土台の木材は手元に残っていた建築用端材のサイズがちょうどよかったのでそちらを使用。

サイズは約18cm×約12cm。

そこにスチレンボードで作りたい建物の形をイメージしながら、スチレンボード用の糊で貼り合わせながら形作っていきます。

今回はかまどのような形、アーチがかった屋根にしたいので緩やかなカーブをもたせました。

このような感じになりました。

窓の位置はあらかじめ決めて切り抜いておきます。

スチレンボード用の糊が乾いてしっかりくっついたら、次は粘土で表面を覆っていきます。

ここでもスチレンボード用の糊を使って粘土を貼り付けていきます。

そしてこのようになりました。

お店の前の道も作りました。

小道を通っていくとその途中にお店がある設定です。

左手に建物がチラッと見えます。

物語へ戻ります。

モグラのお父さんと力を合わせて
キキさんも一緒にお店作りを頑張ります!
お手伝いをしに来たモグは
どんなお店になるか楽しみで仕方ないようです!

そんな中、もう1人のキツネさんが村にやって来ていたのでした。

ある日、モグとケロが凧揚げをしていると
たくさんの紙が飛んできました。
どうやらレシピのようです。
飛んできた方へ向かってみると
紙を一生懸命拾い集めている見慣れないキツネさんが。
それはキキさん同様、街でお菓子作りの修行を積み
村で自分のお店を開く夢を持って移住して来た
キーツさんでした。
「あ、どうもありがとう!
レシピを見ながら歩いていたら風で飛ばされてしまって…」
2人に気づいたキーツさんはそう言いながら
恥ずかしそうにレシピを受け取りました。
「実は村に来たばかりでね…」
キーツさんの街での修行の話や叶えたい夢を聞いたモグ達は
応援したい気持ちでいっぱいになりました。

ちなみにモグ達が挙げていた凧はこちら。

今回の撮影のために作ってみました。

こうしてキーツさんが登場しました。

この間に建物の工事がまた少し進みます。

窓枠に色を塗ったバルサ材を貼り、粘土で作った石と岩を建物を縁取るようにくっつけます。

ここまで進んでまた物語へ戻ります。

村をよく知るために毎日散策をしているキーツさん。
ある日キキさんのお店の建築現場を見つけました。
最初は建築の様子に興味があったキーツさんでしたが
次第に一生懸命取り組んでいる
キキさんの存在が気になるように…
お店作りが休みの日はキキさんは
村の赤ちゃん達に絵本を読んでくれます。
子供達は優しいキキさんのことがすっかり大好きに。
そんなある日、絵本を読んでいる側を
キーツさんが通りかかりました。
(あ、あの人は…!)
ところが話しかける勇気を出せないまま
通り過ぎてしまいました。
ある時はアライグマ家と、
ある時はモグラ家と楽しそうに話をしている
キキさんを見かけたキーツさん。
見かける度に話しかけたい気持ちが高まるのですが
結局声をかけることができず…
そんな勇気のない自分にため息をついてしまうのでした。

そんなキーツさんにある日転機が訪れます!

建築現場に行ってキキさんが見当たらない日は
落ち込みがちなキーツさん。
(今日はいるかな?今日こそ声をかけようかな…!)
そう思いながら向かったある日、
キキさんが一人で作業をしていました。
声をかけようとした瞬間、
突然キキさんがバランスを崩して倒れそうに…!!
「危ない…!」
咄嗟に駆け出したキーツさんは
間一髪キキさんを抱き止めました!
驚いて心臓のドキドキが止まないキキさんでしたが、
迷うことなく助けてくれたキーツさんを見て
今度は違うドキドキが込み上げてきたようです!
キーツさんは自己紹介をし
実は時々見かけていたことを打ち明けました。
見られていたことを知り恥ずかしく感じたキキさんでしたが
同じ夢を持つ2人はすぐに意気投合。
一緒にお店作りをするようになりました。
大好きな2人が友達になった瞬間を
こっそり見ていたモグ達は嬉しく感じました。

2.藤をモデルとした木


今回チャレンジしたかったことの1つは「建物にツル性の植物を絡ませること」でした。

建物や柱などに植物が絡んでいる様子が好きで、いつか作品に取り入れてみたいと思っていました。

ツル性の植物にも色々ありますが、特に藤は開花中も落葉後の姿も魅力的で、花の色や雰囲気がキツネさんたちに合いそうだと感じたため、藤をモデルとした植物を作ってみることにしました。

季節によって植物の変化を楽しめるように、開花中と落葉後の2パターンを表現できる作りにしました。

それでは作っていきます。

まず、木と枝の部分はワイヤーで形を作ります。

そこにモデリングペーストを塗布します。

色を塗る前の乾いた状態がこちら。

枝の位置確認のために石や岩を建物につける前に
木を作っておきました。
 

建物にしがみつくように、ぴったりフィットしています。

そして色を塗ったものがこちら。

建物にセットしてみます。

お店の雰囲気が変わってきました。

次は葉と花を作ります。

材料はドライフラワーを組み合わせます。

バランスを見ながらそれぞれのパーツをボンドでくっつけていきます。

先ほどの枝の上にふわっと乗せるとこのような感じに。
(外すと落葉後の姿になります。)

完成した木を見に、みんなやって来ました。

3.内装(調理台など)

続いては内装作りです。

店内でお菓子を作っている設定にしたいので、奥に調理台とオーブン、そしてウォールシェルフを作ります。

材料はバルサ材です。

(コンロはボダン、スイッチはビーズを使用。)

調理台と写真左上の小さなウォールシェルフは
ビーバーさんを中心にモグラのお父さんとキーツさんが
力を合わせて作ってくれました。
キキさんのお気に入りは火力抜群なオーブン。
(扉は開閉可。)
窓の外から覗いた様子。

4.調理器具と食材


調理台ができたので、続いては調理器具と食材を作ります。

キキさんが大事にしている道具や材料、という設定です。

新鮮な卵やバターなど
スパイスやハーブなど
毎日欠かさずお手伝いにやって来てくれるキーツさん。
2人はお勧めの調理道具や食材の話で
盛り上がっているようです。

5.ショーケース

続いてはショーケースを作ります。

こちらもバルサ材を使用。

長さがある棚なのでのっぺりとした印象にならないよう、少しデザイン性を出してみました。

メインは焼き菓子のお店ですが、洋生菓子も置いたら楽しいかもと思い冷蔵ケースも作りました。

嬉しそうなキキさんを見てキーツさんも思わず笑顔に。
そんな2人を遠目から見ていたお父さん達も笑顔に。

内装はこれで完成です。

6.石畳み

最後の外装工事として粘土で石畳みを作りました。

メリハリが出て、見た目がしまったように感じます。

 キキさんはモグラのお父さんに
お世話になったお礼にお花をプレゼント。
「長いことありがとうございました!」
オープン日にモグラ家のために
特別なものを用意しておいてくれるそうです。

7.キキさんのパティシエ服

キキさんのパティシエ服を作る前にキキさんの衣装のウエスト周りが気になったので、刺繍と似た色合いの布でウエストマークしてみました。

キキさんのパティシエ服としてエプロンと帽子を用意しました。

エプロンにはキキさんのテーマカラーである紫の糸で花の刺繍を。

 

エプロンと帽子が登場したときのお話がこちら。

ブティックを営むハリネズミさんが
村にお菓子屋さんができるという噂を聞きつけ、
キキさんにエプロンと帽子をプレゼントしに
やって来てくれました。
キキさんのパティシエ姿を見たキーツさんは
思わずドキッとしてしまった気持ちが顔に出ないよう
隠すのに必死なようです。

8.お菓子

キキさんのエプロンができたところで、いよいよお菓子作りに入ります。

色々なお菓子があると楽しいだろうなと思い、種類を多く作ることに。

パウンドケーキ、カヌレ、マドレーヌ、スコーン、クッキー、フランスパン、サブレを作ってみました。

看板商品は「キツネのサブレ」です。

棚に並べてみました。

お菓子が並びました!
カゴの中には外カリッ、中ふわっな
粉砂糖がまぶされたキツネのしっぽパン。
(置く場所が足りず小さな丸テーブルを追加作成。)
キキさんのお菓子を試食したキーツさん。
一口食べてみるとそれはまさに長年追い求めていた味でした!
キーツさんは思わずキキさんの手をとり
感銘を受けたことを伝えました。
ふと我に返り顔が赤らんだ2人でしたが
少し距離が近づくきっかけになりました。
そんな2人をそっと見守る赤ちゃん達。

9.看板

キツネのサブレと同じデザインのキツネをお店のロゴにしてみました。

これまでキーツさんに沢山支えられてきたキキさん。
オープン後は1人でお店をやっていくことを思うと
不安と淋しさでいっぱいになってしまうのでした。
キキさんの元気がない理由を知ったキーツさんは
キキさんさえ良ければ一緒に働くのはどうかと提案しました。
「自分のお店を持つために村に来ましたが
キキさんと出会ってからは
みんなに喜んでもらえるお店を
一緒に作りたいと思うようになりました」
それを聞いてキキさんは
喜びと安堵感が込み上げてきました。
「キーツさんありがとうございます…!」
こうして2人は一緒に働くことになりました。

10.キーツさんのパティシエ服とケーキ

二人で一緒に働くことになり、キーツさんにもパティシエ服を作りました。

スカーフにはキキさんの服と同じ布を使い、統一感を出してみました。

ワンポイントに小さな刺繍を入れました。

ケーキも追加で作成。

キーツさん作のベリーケーキとザッハトルテ。
試食したキキさんは唯一無二の美味しさだと感じ
キーツさんの腕前に感動したようです。
パティシエ服姿のキーツさんを
遠くからちらっと見てときめく瞬間も…!

11.開店前

開店前の最後のお仕事として郵便配達員である
カエルのお父さんに
オープンのお知らせを配ってもらいます。
「お任せくださ〜い♪」
自慢の歌声を響かせながらのんびり配達に向かいます。
お知らせを受け取った村のみんなは
オープンが待ち遠しいようです!

4.完成(オープン)

完成記念にお店の前で2人に並んでもらいました。

いよいよオープン当日!

甘い匂いに引き寄せられるように
村の仲間達がやってきました。
「キツネサブレください」「ケーキも買おうかな」
キキさん達は大忙し!
帰り際に赤ちゃん達はそれぞれの顔型サブレを、
モグはお店作りのお礼として特大サイズをもらいました!

きっとこの後、モグとケロはいい匂いに我慢しきれず、少しかじりながら帰ったのではないかな…と想像しています。

赤ちゃん達の顔型サブレ。
小さいものはラッピングしてみました。

今回はラブストーリーということで、映画監督になったような気分で撮影ができて楽しかったです。

お菓子作りも、藤をイメージした木も、最初はうまくいくかドキドキしていましたが、作り始めたらもっと違う種類も作ってみたいと思うほど夢中になって作っていました。

新しい挑戦に対して不安に思うこともありますが、楽しむ気持ちを大事にしながらこれからも制作していけたらいいなと思います。

ちなみに、キキさんたちはあれからどうなったかと言いますと…

開店してから数ヶ月が経ち、すっかり村のお店として馴染んできていたある日のこと。

ビーバー親子がキキさん達のお菓子屋さんにやってきました。
ビーバーの赤ちゃんはカゴを持ってお母さんのお手伝い。
「キツネサブレく〜ださ〜い」
大好きなキツネサブレをおやつに食べたくて
買いに来たようです。
サブレを受け取り帰ろうとした際にビーバーさんが、
「そうそう、ビーバーキャンプ場の湖沿いに咲く桜が
見頃ですよ。夜はライトアップして綺麗なので
ぜひいらしてくださいね!」と教えてくれました。
それを聞いたキーツさんは
キキさんに告白する絶好のチャンスだと思い
一緒に夜桜を見に行く約束をしました。

そしてついに夜桜を見に行ったある日。

一緒に歩いて見て回ったあと
キーツさんは勇気を振り絞って好きな気持ちを伝えました。
するとキキさんはキーツさんの手をそっと取り
実は自分も同じ気持ちなのだと打ち明けました。
やっと結ばれた二人を祝うように
夜の桜の輝きが一層増しました。

こうしてキキさんとキーツさんはめでたく結ばれました!

これからも二人のその後を投稿していけたらいいなと思います。

長くなりましたが、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。


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