Anrealage 2021-22AW ''GROUND''感想

今回のテーマは''GROUND''最初は誰もいないランウェイの様子から始まります。一見何の変哲もないランウェイかと思いきや、モデルが歩いてくるのは天井で柄や服が重力の影響を受けて舞ってるようなlookが続く。

この辺りの服の柄を映像イメージとしてとらえる手法は過去のコレクションの「time」でもあったなーと思いつつ見ていくと、中盤は服がめくれた「半インサイドアウト」のような手法を使ったlookに続き、トレンチコートやデニムジャケットのパーツがバラバラに舞ってくようなイメージのlookになり、最後は服のトップとボトムが逆になったlookでエンド

誰もいないランウェイ、服の持つ秩序が崩壊するような一抹の不安感のあるlookの数々、天地逆転した映像

今回はアフターコロナで一変した世界の様相を森永氏的な解釈で服に落とし込んだコレクションだったなと。また前回の「home」がアフターコロナでもこうあってほしいというような希望を込めたコレクションだとすると、「ground」は一変した世界の不安感を込めた、希望と現実が対になるコレクションだなと思いました。しいてはウィルスや重力といった自然は人の作り出した秩序を簡単にも乱しうる、その現実を受け止めながらも僕らは進んでいかないといけないというメッセージだったのではないかなと。希望と現実、このような2項対立で作るクリエイションはブランドのコンセプトの日常と非日常の対立の中から生まれるクリエイションという森永氏がずっと追及してきたテーマの中から生まれてくるのかもしれない。

余談、前回森永氏(スタッフ)が着てたのは白のドクターコートで今回着てたのが黒のドクターコートだったので対として表現してるのかなと思いました。

余談2、前回lookはでかすぎて商品に落とし込みにくそうだけど、今回は比較的落とし込みやすいのかなとw(余計なお世話)


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