韓国ドラマ「彼女はキレイだった」🧩見える世界を変える物語
日本でもリメイクされた韓国ドラマ「彼女はキレイだった」(2015)。
幼なじみだったソンジュンとジウムが再び出会う物語は、思わず笑ってしまうラブコメで、笑いの力で免疫力がアップしそうな楽しい作品でした😊
ヘジン(ファン・ジョンウム)のもとに届いた、幼なじみのソンジュン(パク・ソジュン)からの1通のメール。
帰国するソンジュンと会う約束をしたヘジンは、わくわくして待ち合わせ場所に向かいますが、すっかり容姿が変わってしまったヘジンに全く気づかないソンジュン。
自分に自信を失くしたヘジンは、ソンジュンに会う勇気もなくし、親友のハリに身代わりを頼みます。
ソンジュンはハリをヘジンだと信じ込み、ハリは優しいソンジュンを好きになってしまうことに。
その後、ヘジンの就職先の出版社にソンジュンが上司として現れ、幼なじみだとバレたくないヘジンはデスクの下に隠れることに!
「見方次第で主人公は変わる」
帰国したソンジュンが、絵画「田舎のダンス」を見て言ったセリフです。
子供の頃、ルノワールの「田舎のダンス」のパズルで遊んでいたソンジュンは、真ん中でダンスをする二人ではなく、隠し絵のようにのぞいているお姉さんに注目していました。
ソンジュンは脇役でも、見方を変えると主人公になることを知っていました。
小学生の時に転校生だったソンジュンは、いじめっ子から守ってくれるヘジンに出会います。
母を事故で亡くし、トラウマを抱えていたソンジュンを理解し寄り添ってくれるヘジンは、彼にとってかけがえのない存在に。
その後、また転校することになりヘジンと再会を約束したソンジュンは、見違えるようにカッコいい大人になって戻ってきました。
反対に、ヘジンは子供の頃は皆の憧れの的でしたが、いつの間にか自分に自信のない女性になっていました。
初めて聞くファッション用語がわからなくて、失敗ばかりだと仕事の愚痴をこぼすヘジンに
「努力はしたの?」と聞くハリ。
その言葉にガツンときたヘジンは、専門用語を学び自身のオシャレも磨きます。
ヘジンは同じ場所にいても、仕事への向き合い方を変えたことで見える世界が変わっていきます。
ファッション雑誌を作っている記者達も普段は脇役ですが、スポットライトが当たる場面があり、物事は違う角度から見ると世界線を変えることができると物語は教えてくれます。
10話で故障車と知らずにヘジンが遠出をし、心配したソンジュンが車で後を追いかけるエピソードがありました。
ヘジンの居場所を必死で探し、彼女を見つけ駆け寄るソンジュン、突然現れた彼に驚くヘジン、二人の感情が高まるシーンに引き込まれました。
人生を夢中で生きる登場人物達の姿を眺めていると、私がやり残していることは何なのかと思いを巡らすことになりました。
ギャップも魅力的なソンジュンと、リアクションが楽しいヘジンの「彼女はキレイだった」は、今まで見ていなかったことを後悔してしまう、心に響くドラマでした🥹