韓国ドラマの効能 9
今日はNETFLIXの
「ムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理士です」
を紹介します
父親と遺品整理会社で
遺品整理士として働いている
グル(タン・ジュンサン)は
ある日突然
父親を病気で亡くしてしまいます
一人ぼっちになった
アスペルガー症候群のグルは
父が残した遺品整理会社で
叔父のサング(イ・ジェフン)と
一緒に働くことになります
サングは刑務所から出所したばかりで
財産目的で後見人となり
グルの前に現れたのでした
繊細な演技が素晴らしかった
タン・ジュンサンさんと
わたしの大好きなイ・ジェフンさんの
死や愛について深く考えさせられる
感動作でした
私が初めて
身近な人を亡くしたのは
祖父でした
私は小学生でしたが
そのことをきっかけに
「死」というものが怖くて
たまらなくなりました
今何かを考えている自分という存在が
消えてなくなることが理解できなくて
眠れない夜がしばらくの間続きました
作中でグルは
「遺品を見ると故人の話が聞こえてくる」
と父親が言っていたと話します
「でも聞こうとしなければ
何も話してくれません」
と続けます
またグルは叔父さんのことを
複雑だけれどいい人だと言います
表面上は怖くても
思いやりのある人はいい人だと
父親が以前言っていたからです
人は目の前の人の
裏の顔までは見えません
話をしていても
ただ言葉だけを聞いていては
その人の本当に伝えたいことを
理解することはできません
グルは亡くなった人の思いを
遺品から見事に解き明かしましたが
人は亡くなってからも
対面で話をしているときでも
うまく伝えられない思いがあって
その思いを汲み取った人は
また誰かに優しさを渡せるのでしょう
このドラマの効能
グルは頑なですが
自分の意見を率直にぶつけて
人の心を動かします
私がグルから受け取ったバトンは
心のままになること