じぶんとはなにか
僕が受けている授業の中に大学卒業後のキャリアを考えるというなんとも研究機関らしからぬ授業がある。僕は単位の穴を埋めるためにその授業を取っている。
その授業には毎回課題が出ている。今日、その課題を開いてみると
「あなたの強みは何ですか?」
就活でお決まりのあれだ。自己分析って奴だ。
僕は初めにレポートボックスに「僕の強みは」と書いた。しかしその後ペンが進まない。正確に言うならタイピングが進まないだけど。
じぶんってなんだろう。今まで幾度となく考えてきた。でも今まで答えは出たことがない。高校の時のサッカー部の先生は「評価は他人がするものだ」といっていた。決して毒されているわけではないのにその言葉がフラッシュバックする
僕は高校3年の時に国公立の推薦を受けるために同じようなことをした。その時は今の何十倍も時間があったのに答えは出なかった。
結局自分についてよりも自分の当時興味あることについて話した。今は違う学部だが、昔はもっぱら心理学に興味があって、それから今やっているような社会についても興味があったので面接では「社会とは人が作っています。つまり心理学というのは社会に大きく貢献できます。例えば少子高齢化の現在の政策はあまりにも財政面の支援ばかりで、人の心理の事を考えていないと思います。なので僕は貴校でそういった社会の問題を心理学の面から見つめてみたいと思い志望しました」みたいなことを言った。そうしたら面接官に、「ならあんたは政治家にでもなれば?」と言われた。当然試験にも落ちた。
それから行きたかった大学にも落ちて、滑り止めの滑り止めで受かった今の大学でまた前と同じことをしている。しかも今回は前のような逃げ道はない
じぶんとは何なんだろうか。時間は非情だ。こうしている間にも過ぎていく。
自意識って奴はあるのに自分とは何かといわれると分からない。油はどれって聞かれれば答えられるのに、自分ってどれっていわれると途端に分からなくなる。
課題の提出まではあと少しあるもう少し見つめてみよう。たぶんわかんないけど。そもそも今まで約19年以上自分て何か考えてても分かんない物を一週間で出せって方が無理があるという愚痴を一応添えておく。それでも来年になれば答えを出さないといけないし、出せなければニートまっしぐらだ。別に僕はニートとかあんまり気にしないけど、社会はそうじゃない。だから手に職は付けないといけない。
焦れば視界は濁る。でも焦らなければ意味がない。まるでどうせ汚れる雑巾を丁寧に洗っている人を見た時のような感じ。
ここでこうして文章を書いていれば何か見えるかなって思ったけど何も出てこなかった。当然だ。そんな簡単に出てきたらこんなことで文章を書かない。あぁじぶんってなんなんだろう
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