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詩書いてみたかった

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イキるな!!!
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#日記

月と螢

月の光に濡れた岩に 覆いかぶさる苔の緑 太陽の灯りに濡らされた 葉っぱもすでに乾いているの…

ヨーゼフK
1年前
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ユートピア

遊覧船がユートピアに座礁する 乗客は浜辺に打ち上げられ 砂の体をしたダイヤたちが、彼らの頬…

ヨーゼフK
1年前

一部

道草を食う 山羊が路頭に迷う ランタンの灯りを頼りに歩く猿 車道に飛び出す鹿の群れは皆一様…

ヨーゼフK
1年前

思ひ出

夕暮れ蝉時雨 涙なんて、季節とともに無くなった 記憶もとっくに無くなった なのに胸の中が蠢…

ヨーゼフK
1年前

喪失

どこで失ったかは分からない どこかで、まるで林檎が落ちるみたいに      "ポトン"   …

ヨーゼフK
2年前

辛い、痛い、悲しい

ドアの角に小指をぶつけると痛い 人から悪口を言われると辛い お母さんが病気になると悲しい …

ヨーゼフK
2年前
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夏の終わり、始まり、終わり

プールの塩素の匂いを嗅いで少し悔しそうな顔をする男、それを眺めるプール監視員には二人の子ども その子どもは家で、クーラーがついてる凉しい空間で指だけを動かす。白いノートが黒く染まっている それを眺める女に名前はない。6年1組、そこから先が文字化けしている。何も読めない。 花火の音がした。昼間から花火の音、監視員の男は首を傾げる、二人の子どもはノートを黒く潰す、女は食器を洗っている。同じ食器をかれこれ三十分。 プールの塩素の匂いを嗅いでいた男は、プールに飛び込む瞬間だった。

Drive on the memories

車のエンジンを回すとボンッという音とともに排気管から有毒そうな煙を車は吹き出す。悲しいこ…

ヨーゼフK
2年前
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雪のマネキン

スマホでブラウジングをしていると ふと一つの絵画に目が留まる 「雪の中のマネキン」 お世…

ヨーゼフK
2年前
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声変わり

ふと立ち寄った、図書館に佇んでいた「リルケ詩集」 もし僕の言葉が僕のものでないのなら この…

ヨーゼフK
2年前
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言葉にするのは容易い

人は大なり小なり言葉にできない何かを抱えてる そうゆうものこそ、案外言葉にしやすい いや…

ヨーゼフK
3年前
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