英語力5割でOK! 会議を乗り切るサバイバル英語術
こんにちは!
ヨーロッパで生活していると、日本からは「あの人は英語ができるから」と勘違いされますが、正直、英語の理解度は7割あればいい方、5割くらいが大半で、ときには2~3割くらいのときだったあります。
それでもなんとか生き延びています。今回は会議シーンを題材に、その秘訣をまとめました。
王道から邪道まで、私の体験をもとにした実践的なアドバイスをお届けします!
どのレベルを目指すか
会議に出る以上、しっかりと存在感を示さないといけません。なので、以下の状態を目指すために、どうサバイバルするかを考えましょう。
しっかり参加して貢献すること。
自分の主張や反論を明確に述べること。
会議終了時には7~8割理解していること。
Step 0. シチュエーションの理解
会議の種類によって対応方法を変えています。キーワードは、「会議のカオス度はどのくらいか」です。カオス度が低ければ、参加の仕方は簡単に見つけることができます。
例えば、次のようなタイプがあります:
オンライン会話: 手上げ機能やチャットを活用すれば、なんとかなります! オンラインならではの利点をフル活用しましょう。
ただ対面会議だと、難易度は変わります。時々の状況に応じて、心構えをしています。
小規模(私の場合、4~5人): 案外、参加のタイミングは見つけられます。大きく息を吸うか、軽く手を挙げると、発言のタイミングが得られます。とくに大きく息を吸うと、息の音で「なにか話したいの?」と振り向いてくれます。これは日本語ではあまりない経験ですね。
大規模(11人以上): 人数が増えると不安ですが、むしろファシリテーションが入るので、比較的安心です。きちんと順番を回してくれます。
中規模(6~10人): これは即興的な展開になり、大抵、会話のスピードも速いです。正直お手上げ。いまだ解決策が見つからず。
Step 1. 準備
事前準備は鉄板です。自信がないなら、ここは手を抜いてはいけません。
主催者の場合: 自分の主張を事前に参加者に送る。そうすると、安心感は半端ないです。さらに「あいつはデキるな」という評価もされ、一石二鳥。
自分が話す場合: 内容を箇条書きしておきます。不安なら英語原稿を作ってもいいですし、自分の場合には、作りこみすぎると不自然になるので、日本語で箇条書きにしています。
自分が聞く場合: 聞きたい質問や視点を整理しておくと、話が理解しやすくなります。
Step 2. 会議中の戦略
有効な戦略をいくつかご紹介します。
質問を聞き返す型を持つ: 私の場合は「Let me check my understanding」や「Let me get this straight」をよく使います。少し人の目を気にする場合は「Could you elaborate XXX?」、逆に気にしない場合は「Sorry, I was lost」などを使っています。
最初の質問者になる: 正直、議論が過熱すると、簡単には割り込めません。なので、質問の一番手になることを考えてます。参加の足跡を残せますし、「この人、ちゃんと考えてるな」という印象も与えているはず。
発言の冒頭の決まり文句を持つ: よく使っているのは「If I may add…」です。なんとなく、謙虚な日本人の感性に合う感じてます。他には「Sorry to interrupt」や「Can I jump in」を使います。ここはいろんな人がいろんな言い回しをするので、聞いてみるとネタが増えます。
チャット欄を活用: 「To be mindful of time」などの前置きを使って、自分の言いたいことを書くと便利です。割り込むのが苦手でも、これなら簡単ですし、誰かが「XXさんがチャットでこう言っています」と拾ってくれるので、そのタイミングで発言することができます。
メモを依頼する: 画面共有して、メモを書いてもらうのも手です。頼める関係性なら、相手に頼んでしまうと便利です。英語が苦手だからと言いづらい参加者の時には、「PCが不調だから」など理由をつけて頼むこともあります。
聞きながらジェスチャーをする: もはや本質でないですが、相手が話している内容を表すジェスチャーを、手で表現します。この威力は絶大です。みんなが静かに聞いている中で目立つので、「ああ、あの人は今すごく共感しているんだな」という参加感が伝わります。良いところは、ジェスチャーなので、仮に理解した内容が間違っても、そのジェスチャーはいいように勘違いされます。
Step 3. ツールの活用
便利なツールを使いこなしましょう。もはや生命線です。恥じることなく、とにかく使えるものはどんどん使っています。
ライブキャプション: 必須! これがないと生きていけない。
Otter.ai: 必須! ほんとうは議事録用アプリですが、ライブキャプション同様に役立ちます。面白いのは、これを使っていると、ほぼ間違いなく隣の人に「そのアプリ何?」と興味津々に聞かれ、話のきっかけにもなります。
Google翻訳: 音声入力ONにすると、文字おこしと翻訳ができます。ただ、ヨーロッパの英語だと認識率が悪く、勝手にOFFになってしまうのが残念。
Step 4. フォローアップ
会議の内容がよくわからなくても大丈夫、AIに会議の内容を要約してもらいましょう(セキュリティ対応がネックになることがありますが)
ChatGPT 4oは、いい精度でまとめてくれます。また要約に関しては、Claude 3の品質も高いです。これで、あまり聞けてない会議でも、「会議の内容、ばっちり!」と自信を持てます。
番外編です
あらゆる手段が役に立ちます。
自分の英語力を事前に宣言: 私の職場は、日々の成長をリスペクトする環境です。なので、私は職場に来て早々「私にとって成長は英語です。2-3年前はまったく話せなかったですが、海外で働きたくてがんばりました」と宣言したところ、周りからやたらに賞賛されました。
「お前はたったこの期間でこんなに話せるようになったのか、アメージングだな」と言われ、会議中に分からなくて困っているんだ、というのも言いやすい雰囲気ができています。英語が苦手で何が悪い!: ヨーロッパの大陸側の利点かもしれませんが、全員が英語が母国語でないので、英語に苦労していても共感してくれる人が多いです。頑張って話そうとすることに対して、真剣に聞いてくれる人が本当に多い
日本語を話せることに誇りを持つ: 英語が話せなくても、日本語は完璧に話せます。それぞれ得手不得手があるので、自信を持ちましょう。
英語学習に終わりはありませんが、一歩一歩進むことで確実に成長できます。皆さんのサバイバルのお役に立てば。