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季語・雪形 残雪 春の山(リベンジ):俳句幼稚園

雪形や語り継がれる民の知恵
残雪の土にまみれて道の端

ゆきがたやかたりつがれるたみのちえ
ざんせつのつちにまみれてみちのはし

1句目、富士山には農鳥が4月の終わり頃だろうか、表れる。毎年変わらない雪解けの景色。麓の農民達はそれを見て時期を知り田んぼや畑の準備をする。季節は巡る。祖父から父へ孫へ、その知恵が伝えられたのだろう。便利ではないけれど、人から人へ営みが受け継がれてゆく、豊かな時間が流れていたのだと思う。
2句目、地面にある雪の末路は少し哀しい。除雪して道の端とか空き地の隅に固まっていた雪は少しずつ溶けて小さくなってゆく。土や砂埃で汚れて行く。でもそれは自然なこと。溶けて水になって循環する。

春山に元気もらってウォーキング
春の山眺めて楽し散歩道

春の山の推敲句 推敲ポイントは山登りではなく、いつもの散歩やウォーキングの場面って分かるように詠むこと。春の山がきれいで背中を押してくれるので、少し長めに歩いたり、遠回りしたり楽しい気分を表現すること。
五文字七文字、難しいな~