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ケアマネは淘汰されるのか?
介護保険制度が施行されて四半世紀になる。国の施策に振り回されてこの国の介護を巡る状況は悲惨なものになっている。人材確保がとても難しく質の向上どころか必要量を確保することさえ難しくなっている現状。
ケアマネジャー、ヘルパーともに減少の一途をたどり施設の介護職員も一定数いないため利用定員を減らすとかユニット一つ潰すとかお先真っ暗な状況となっている。
逆に考えると、その仕事をする人が少ないってことは、それを生業にしてる者にとっては仕事が無くなることはなく、ある意味引く手数多だと言い換えられる。ケアマネってサービス事業所が動いてくれてなんぼの仕事なので、事業所が運営できなければ役割を果たせないのだけれど、介護事業所が総崩れするときには在宅の高齢者の生活ができなくなるときなので流石にそこまでの惨状はないんじゃないかと思う。
他職より待遇が悪く、その割に責任被せられる割に合わない仕事、これからますますやりにくく、難しくなる仕事ではあるけれど、そこを割り切ったり我慢できれば何とか食い繋ぐことはできるのかな~等と楽観している。
こっち方面のコンサルとか講師してるような方々が、頑張らないとケアマネとか事業所が淘汰される、だから自分たちの話を聴けというような発信をしてるけれどそれは淘汰と言うのだろうか?淘汰って優れたものが生き残って質の悪い者が取り残されてくようなイメージあるけれど。今の介護事業所の減少は良質な介護を提供してる人達から先に潰れてるような気がする。
そして利に賢い人達は、ダメージ広がらないうちに廃業してるかもしれなくて。
ネットでの情報と自分の身の回りの状況でしか色々なこと考えられないのだけれど、ケアマネ含む介護従事者、サービス事業所、今後生き残っていくのは質の高い資源とは言い切れない。ドライに割り切って待遇の低さを受け入れられる人材とか気にしない人達。崇高な意識高い人もモチベーションが保てる限り続けるんじゃないかと思うけれど、多分それは少数派。
ケアマネも介護も自分のスキルさえあれば、そんなに大変な仕事ではない。自分は楽な気持ちで働きたいので学んで考えて力量アップに努めていると言える。仕事は年金受給までの後数年続ければ良いし、続けられなかったら別の仕事に就けば良い。ケース持ちすぎて首が回らないとかオーバーワークになってしまうのは、断れないケアマネ自身にも要因がある。他者のマネジメントする以前にセルフコントロールを覚えることだ。
介護事業所が減っていくのは、決して時流に乗れないところが取り残されたのではなく、行政や制度が事業所に見放された結果なのかなと感じる。
現場で感じる優良な事業所ほど、担当者がいろいろ悩んでいるようにみえる。良質なケアを提供するほど手間暇かかったりする。行政や国は現場をしっかり見て欲しいなと思う。