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季語・花苺 春暑し:俳句幼稚園

石垣に王女の気品花苺
もの言はぬ強さ秘めたり花苺
おつとりと苺の花の口固し

いしがきにおうじよのきひんはないちご
ものいはぬつよさひめたりはないちご
おつとりといちごのはなのくちかたし

苺の花も、質素で楚々とした印象でとても好き。控えめで出しゃばらない感じが好ましい。何でも言葉にして良いわけじゃないし、知らなくても良いことだってあると思う。沈黙は金、余計な事は言わない方が良いな~って感じることが最近多々あって。
花苺の可愛らしさは、何となく外国のプリンセスを想像させる。詳しくないので誰って具体的に言えないけれど。

春暑しのぞく素足の若々し
春暑し鏡に映る首の皺
雑草が次々生えて春暑し
草取りに追われてポトリ春の汗

はるあつしのぞくすあしのわかわかし
はるあつしかがみにうつるくびのしわ
ざっそうがつぎつぎはえてはるあつし
くさとりにおわれてぽとりはるのあせ

夏のうだるような暑さとは違う、季節の変わり目の春の暑さ、初夏の気候とどう違うのかわかるようなわからぬような。
冬の間は、タートルネックで首元をかくしていたけれど、そろそろクルーネックとか首元すっきりな服を身につけるんだけれど、年は隠せないな~ってがっかりする。
句を読むことで日常の何気ない風景にスポットが当たるような気がする。特別じゃなくても日々の佳き。