やりたいことには賞味期限があるって話-若者よ旅をせよ-
昔、特に大学生の頃18歳から22歳くらいまでかな。私は旅に目覚めて、とにかくとにかく旅が大好きだった。旅の公演を聞きに行ったり、写真集みたいな本を読んではワクワクしたり、世界を旅してる人のインスタを見てはいつかは自分も行きたいと心の底から願った。世界一周プレゼンコンテストなんていう、優勝したら世界一周航空券が当たるというプレゼンコンテストにも参加するほどだった。どんな国にも興味が湧いたし、どんな場所にも強く惹かれ、行きたいなと思っていたと思う。そしてその想いは実現して、かれこれ今までに実際に30カ国以上は訪れた。
今、わたしは27歳。コロナが明けて少しずつまた世界を旅している人をSNSで見るようになった。オーストラリアの今の職場もわたしより若い子が多く、大学生や旅人しているバックパッカーの子が多く、よく旅の話にもなる。そんなとき、「いいな、素敵だな〜」とは思っても、あの頃みたいな強烈な「私も何がなんでも絶対に行きたい!!!」という強い願望みたいなものは不思議と抱かなくなっていることに最近気づいた。
それは今までの旅の経験から、その大変さも知ってるからであろうか?実際に私は多分好奇心旺盛な病弱体質であると思う。だいたい旅に行く度に現地で風邪をひいたり、体調悪くなる。(笑)その写真や映像は旅の一部分でしかないことを身をもって知っているから?
それとも、昔みたいな怖いもの知らずな好奇心がなくなったのだろうか?快適なセーフーティーゾーンにいる方を望むようになったのか。いつかのどこかの大人が言っていた。私がまだ20歳そこそこのときに、「若いうちにしかできない旅がある」と。そのときは、「へぇ〜そうなんだ」くらいにしか思ってたけど、たしかに今ならなんとなくその意味が分かる。もう、多分昔のような旅スタイルは私はしないだろうし、出来ない気がしている。何も知らない若いからこそできる、無敵感というかなんというか。
それともはたまた今までの経験から、自分の中でもう旅は割と満足したのだろうか?いや、多分そんなことはない。だってオーストラリアに来た一年目の時はワーホリが終わったら、また世界を旅したい!!と強く思ってたから。
でも、いまは強くはそう思わなくなった。それは年齢のせい?それとも他にやりたいことができたから?
理由ははっきりと自分でも分からない。でも、ただ1つ言えるのは、やりたいと思ったこと、行きたいと思った、その気持ちには賞味期限があるってこと。状況が完璧に整うまで待ってたら、多分その時にはそのやりたい、行きたいって気持ちは冷めちゃってるかも。その強くやりたい!行きたい!って思えることってたくさんあるわけじゃないと思うから、その気持ちは大切にした方がいいし、尊重した方がいい。その気持ち、その熱が熱いうちにやっぱり行動するべきなのだと思う。その分その感動も価値も大きくなると思うし。鉄は熱いうちに打てと言われるように、その時その時々で、やりたいと思ったことを先延ばしにしずに、やることが人生を楽しむコツなのかもしれない。
旅をしたいと強く願って、そのタイミングで運良く旅に行けていたことは本当に幸せなことだったと思う。そして、やっぱりあの経験はなににも変え難いものだったと今でも思う。別に何か特別な目的がなくてもいいし、そこで何かを学ぶ必要もない。ただまずは行って広い世界を自分の目で見て、感じる。それだけで十分だと私は思う。
そして、わたしは声を大にして言いたい。
若者よ、旅をせよ。とにかく旅をせよ!!!
そして、誰もが今が1番人生の中で若いということを忘れないで!!!
(自分にも言っている!!!)
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