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Automatic1111版Stable Diffusion webUI豆知識(インストール・タブ非表示・inpaint部分保存・プロンプト生成調整)

(トップ画像はuntitled_replicant使用)
Automatic1111版SD webuiの、地味に知られてなさそうで知られてる、ちょっと知られてない豆知識を集めました。


1.Win10~とNVidiaのグラボがあればGitもPythonもインストールしなくていい

  • Windows 10/11を使用している

  • NVidiaグラフィックボード搭載

上記の条件を満たすパソコンであれば、簡単にAutomatic1111版stable-diffusion-webuiをインストールできます。(2023年8月時点)

自分のPCがNVidiaのグラフィックボードを搭載しているかどうか分からないときは、「CPU-Z」などを使用して確認できますよ。

GitHubのAUTOMATIC1111/stable-diffusion-webuiのGitHubページにアクセスします。
ページを下にスクロールし、win10/11・NVIDIAグラフィックボード向けのパッケージ「sd.webui.zip」をv1.0.0-preからダウンロードしてください。

ダウンロードしたファイルを解凍するとこんな感じ。

解凍されたフォルダ内の「system」フォルダには、PythonとGitが含まれています。
これで環境設定に気を使うことなく簡単にWebUIを起動できます。

フォルダ内の「run.bat」をダブルクリックすると、SDwebUIが起動します。(初回起動時には必要なファイルのダウンロードが行われます)

(初めての人へ)
run.batをダブルクリックすると、コマンドプロンプトが立ち上がります。
文章がずらずら出てきますが、これは起動の準備をしているだけなので、閉じずに待っていてください。
準備が終わったらhttps://127.0.0.1~のリンクが出てきます。Ctrlキーを押しながらクリックするとsdwebuiが立ち上がります。

アップデートがあるときは、同フォルダ内の「update.bat」を実行してアップデートを適用します。
「environment.bat」は設定ファイルなので、通常は変更する必要はありません。うっかり消さないように!

これにより、GitやPythonの環境設定の難しさを気にせず、WebUIをローカル環境で実行できます。

通常インストールでは、
・Git
・Python3.10.6
これらの環境を用意する必要があります。
でもGitはインストールの設定項目が多く、初学者にはかなり取っつきづらい……。
Pythonもバージョン差によって動かなくなるものが多く、バージョン管理マネージャー(pyenvなど)を事前に入れたりしておかないとインストール後に後悔しかねません。(1敗)
なので今から始めたい、GitもPythonも入れてない人はこのパッケージを利用するのがいいんじゃないかな~と思ってます。

2.拡張機能なしでタブを非表示にできる

SettingタブのUserInterfaceで、タブの並び替えや非表示ができます。

UserInterfaceをクリックしたら、画面をスクロールしてください。

タブ用の設定欄があります。

UI tab order 並び替え
並べたい順番にタブ名を入れてください。
空欄にするとデフォルト順になります。

Hidden UI tabs 非表示
非表示にしたいタブ名を入れてください。
拡張機能で追加されたタブも非表示にできます。

終わったら画面上部のApply settingsで適用します。
Reload UI(webui再起動)しないと反映されないので注意。

これでタブの並び替えや非表示ができます。CSSをわざわざ弄らなくていいんですね。(3敗)


ちなみに。
画面最上部に設定のショートカットを追加することができます。

SettingタブのUserInterfaceをご覧ください。

Quicksettings list
画面最上部に好きなパーツを追加する。

デフォルトの拡散モデル(checkpoint)読込だけでなく、Loraのプロンプト追加やファイルネームの連番化のオンオフまで、好きなものを置いておけます。

なお、txt2img/img2img UI item order でtxt2imgページ内にあるseedやstep等のパーツ位置を変えることができますが、ControlNetなど拡張機能がエラーを起こしてwebuiが起動しなくなることがあります。
ここは触らないことを推奨します。
(私のときは拡張機能フォルダを一時的に隔離して起動、位置を戻したら直りましたが、再現性があるかはわからないので自己責任で)

3.inpaintのマスクや生成された部分も保存できる

SettingタブのUserInterfaceではimage2imageまわりの設定も変えられます。

For inpainting, in clude the greyscale mask in results for web
マスク部分を結果に表示

For inpainting, in clude masked composite in results for web
生成された部分を結果に表示

Show grid in results for web
結果をグリッド(一覧)にして表示

これらをonにするとこのようになります。

グリッド、生成結果、マスク、生成部分が右枠に表示されます。
クリックすると等倍で開きますので右クリックで保存してください。

グリッドをonにしておくと生成結果・マスク・生成部分をひとまとめにした画像を作ってくれます。
inpaintの使い方を紹介したいときに便利ですね!

4.Interrogateで生成されるプロンプトにキャラクター名などが入らないようにできる

img2imgのInterrogateボタンで、プロンプトを生成することができます。

ここで生成されるプロンプトは、SettingタブのInterrogate Optionsから調整できます。

CLIP:skip inquire categorliesartists(アーティスト名)やmovements(流行、アニメ・漫画等)をオンにすると、生成結果から除外できます。
ニャル子さんとかが混じってしまうときはお試しください。
flavorsmediumsはよくわかりません!!


おわり。

ComfyUIに引っ越し予定なので、stable diffusion webuiの豆知識をまとめてみました。
もし初めて知った!という知識が少しでもあれば幸いです。

おまけ:見出し画像の生成過程

1.宇宙の絵を生成します

anime,space,galaxy,(exceptional, best aesthetic, new, newest, best quality, masterpiece, extremely detailed:1.2)
Steps: 20, Sampler: Euler a, CFG scale: 7, Seed: 3321624849, Size: 1280x670, Model hash: 04be389469, Model: untitled_replicant, Version: v1.4.0
Negative prompt: lowres, ((bad anatomy)), ((bad hands)), text, missing finger, extra digits, fewer digits, blurry, ((mutated hands and fingers)), (poorly drawn face), ((mutation)), ((deformed face)), (ugly), ((bad proportions)), ((extra limbs)), extra face, (double head), (extra head), ((extra feet)), monster, logo, cropped, worst quality, jpeg, humpbacked, long body, long neck, ((jpeg artifacts)), deleted, old, oldest, ((censored)), ((bad aesthetic)), (mosaic censoring, bar censor, blur censor)

2.左上の雲が不自然なのでInpaint

Seed: 3607906171

3.目立ちすぎな雲や星をlama_cleanerで削除

ファンタジーからざっくり大気圏になりました。
lama_cleaner、偉大すぎ。


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