【自分用】ChatGPTで実用的なプロットを作る呪文
ChatGPTでこんなプロットが作れるようになります。
「赤ずきんちゃんと狼がバトルする話」
「警察の主人公が犯人を捕まえる話」
ざっくりとした作り方説明
動機・見せ場を足す→質問攻めにする→3幕構成→微調整
1.「主人公がなぜ○○するのか、動機となる過去を足してください」
まず、雑プロットを用意します。
今回はできる限りGPTちゃんに丸投げしたいので、プロットも雑指示!
「赤ずきんちゃんと狼がバトルする話」のプロットを考えてください
「警察の主人公が犯人を捕まえる」物語のプロットを考えてください
……薄味!!まあまあ、最初はこんなもんです。
まず、これに動機となる過去を足してもらいます。
なぜ赤ずきんちゃんが狼と戦おうとするのか、動機となる過去を足してください
あれ? 4に一言が足されただけですね。でもこれがないと後々のメリハリがなくなるのでやったほうがいいです。
警察官プロットでは、話に人情が関わるせいかそれなりに足してくれました。
「主人公がなぜ諦めないのか、動機となる過去を足してください」
2.「見せ場となるシーンを足してください」
この命令をするとなんかいい感じに盛り上がりそうなシーンが足されます。
またしてもシンプルイズベストなのが足されましたが、1行だけでものちのち補完されるので安心してください。
赤ずきんのときはこうなりました。
……リストになってしまいましたが、そのときは適当に「プロット出して」とお願いすれば大丈夫! ちゃんと組み込んでくれます。
このプロットを3幕構成で1000文字程度にしてください
うっかり3幕構成にしちゃったので見た目はだいぶ変わっていますが、プロットの随所に見せ場となるシーンがぼちぼち盛り込まれたのがわかりますか?
ここまで進めて、うーんこのままだと微妙だな…と思ったら、「感動的にしてください」「ドラマチックにしてください」と物語全体に関わる注文をするのがオススメです。
ただし原型は無くなりがちなのでご注意を!
今回は、警察官プロットが地味すぎるので呪文を唱えます。
結末を感動的に具体的にしてください
このプロットをドラマチックにしてください
今回は「感動的に具体的にしてください」のほうを採用しました。非常に長くなっていますが、どうせ叩き台なので構わん構わん。
あまりに長くなったら「700文字程度にしてください」みたいにと指示すればいい感じに省いてくれます。
だいぶ形になってきましたが、まだまだ雑出力臭がしますね。
詰めていきましょう!
3.気になる点を質問攻め
読んでいて疑問が生じる部分について聞いていきます。
狼はなぜ悪い存在ではないのに家族や友人を襲っていたのか、理由を挙げてください
こうやって設定の粗をとっていきます。
……ほかにも疑問点はありそうですが、もう考えるのも面倒ですね?
だったら指摘するのも、ぜーんぶやってもらいましょう!
プロットを具体的にするために、あなたにどのような質問をすればいいですか?
「改善点を指摘してください」などでもいいです。とりあえず気になる点を教えてもらいます。
そのうち自分が特に気になったものをピックアップ。
赤ずきんちゃんは戦いの前にどのような練習をしていたか、具体的な案を上げてください
質問攻めが終わったら、次の呪文を唱えちゃいましょう!
4.「上記のやり取りを踏まえて、3幕構成にしてください」
一気にバトルアクションになってきたッ!
さっきまでの質問の回答をいい感じに入れてくれます。
完成系が見えてきましたね!
3幕構成としましたが、起承転結でも序破急でもいいかな思います。
とりあえず自分が読んでわかりやすい形式にしてもらいましょう。
もし上手く回答が入らなかったら、直接指示しちゃいます。
さらにさらに、イマイチだと思った部分を書き換えてもらいましょう。
↓第3幕を感動的にしてください
しっかり重みが出てきましたね!
……そろそろ察しはついているとは思いますが、このあたりから、ちょくちょくプロットから設定が漏れ始めます。
GPTちゃんに丸投げするとどうしても設定漏れが発生するんですよね。
必要そうな設定は人力で入れ直してください。
また、同じ文章が繰り返されるなど挙動がおかしくなったり、回答に違和感を覚えたりしたら、「プロットをリセットするのでこれまでのやりとりは忘れてください」ってお願いしましょう。
「下記は物語のプロットです」と言ってさっきまでのプロットを貼り付ければ元通りの会話ができます。
5.「握手するシーンを足してください」など結末に具体的なシーンを足す
あらかた出来てきましたが、「学びました」「結論に達する」など結末がボンヤリしててしっくりきませんね。
適当にそれっぽいシーンを足すようにお願いすると、テーマにそったシーンを生成してくれます。
最後に、赤ずきんちゃんと狼が握手するシーンを足してください
結末に合わせて、GPT側で調整してくれましたね。
一部同じ文章が繰り返されていますが、人間側で編集すれば十分使えそうです!
ただし、うまくいかないこともあり。
最後に、主人公が拳を強く握りしめ決意するシーンを足してください
ほとんど補完されてませんね……最後にちょっと足されただけです。
こういうときは潔く諦めます。別のところに注目しましょう。
第2幕に「主人公と犯人が繰り広げる熱い戦いの中」とありますが具体的な描写がないので、ここを掘り下げもらいます。
犯人を逮捕するシーンをアクションシーンにしてください
かなりいい感じのシーンが出てきましたね!採用!
これを第2幕・第3幕に組み込みました。
こんな感じで細かいところを聞いたり詰めたりして……
完成でーす!!
これを編集したものが現行案になります。
どうでしょう? 1でお見せした初期プロットと比べるとだいぶ改善されたと思います。
人の手は多少なりあれど、ほとんどGPTのみで生成しています。
まだ台本と呼ぶには粗削りですが、淡白さは無くなりましたね!
……え? 文章がところどころおかしい? 違和感がある?そういうときは「読みやすくしてください」と指示すると綺麗になります。
ですが必要なシーンが省かれてしまうこともあるため、状況に応じて使ってください。
今回は疲れたんでやりません。 どうせ自分用やしの。
6.「このプロットの改善点を編集者の目線から具体的に指摘してください」
先ほど完成といいましたが、これらのプロットはまだまだブラッシュアップできます。
そのための呪文がこれ。「編集者の目線から具体的に指摘してください」!!
編集者とつけるだけで指摘精度が爆上がりします! メドローア並の破壊力がありますよ!
……以下のイベントで深津さんが「肩書をつけるといい」とおっしゃられていたのをそのまま流用しただけなんですけれども。
(貴重な情報ありがとうございます!)
神呪文の結果がこちら!
「赤ずきんちゃんと狼がバトルする話」のプロットの改善点を編集者の目線から具体的に指摘してください
「警察の主人公が犯人を捕まえる話」のプロットの改善点を編集者の目線から具体的に指摘してください
なんてこった!!正論だッ!!
このAI能力がハイパーインフレーション(既刊5巻)してんじゃん!!
全ての指摘がまっとうすぎて何一つ反論できない!
まるで読み込んできたかのような的確なツッコミ!
こんなプロの編集者みたいな指摘タダで受けていいの!?いいんだ……。
こんな指摘を四六時中受けられるなら小説界の藤井聡太が500人ぐらい誕生しますよ!!
散々ふわふわしたことを書き綴ってきましたが、
「このプロットの改善点を編集者の目線から具体的に指摘してください」
というこの呪文とハイパーインフレーション(既刊5巻)だけは覚えて帰ったほうがいいと思います。
なんならさっきまで書いてたプロットの作り方は全部忘れてでも、この呪文とハイパーインフレーション(既刊5巻)は海馬に焼き付けておいてください。
執筆だけでなくライティング諸々にも使えると思います。
唯一の欠点はその通り過ぎてぐうの音も出ないことぐらいです。
ハイパーインフレーション(残り3話!完結目前!)の有能議員たちと同じですね。
これらの呪文を駆使して、プロットづくりも楽しちゃいましょう!
AIに使われる側ではなくAIをこき使う側を目指しましょう!
シンギュラリティ発生時に真っ先に殺される人類目指し、えいえいおー!
おまけ:おすすめ呪文、非おすすめ呪文
「具体的に」
プロットの疑問点について聞くと、作者じゃないからそんなのわかんないよ…って逃げられます。逃げるな。
この一文を足すとちゃんと逃げ道をつぶせて答えてくれます。
「~文字程度にしてください」
「簡潔にしてください」「読みやすくしてください」だと必要なシーンがカットされたりします。
文字数減らしはあんまりGPT側の解釈が乗らない(そのまま要約する)印象があるのでおすすめです。※体感なのであてにしないように!
「いま出力されているプロット」よりやや少なめぐらいの文字数を指定するといいです。
1000文字なら700文字とか。
【脚色を足してください】
これは小説向けの呪文です。
プロットに使うと具体的な人物名を足してくれたりしますが、流れを無視しがちです。
小説を執筆させたいときには重宝すると思います。
何事も使い道ですね。
【○○というメッセージ性を足してください】
この呪文を使うと、なんと、プロットのあちらこちらに○○が入り込みます。怖!
しかも展開は変わらず、「○○を決意した」という文章が挟み込まれるだけです。メッセージ性に合わせて作品を展開する、ということはまだまだ苦手なようですね……。
もっといい命令があるかもしれませんので、皆さんもGPTちゃんを遊んでみてくださいね。
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