無理に強くなろうとしなくたっていい
突然ですが、HSPって知っていますか?
私は、ある方のnoteでこの言葉を知りました。
簡単に説明すると、
英語では、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)といい、「ひといちばい繊細な人」という意味で、この頭文字を取ってHSP(エイチエスピー)と言います。これは90年代のはじめ、繊細な人についての研究をはじめたエレイン・アーロン(Elaine Aron)博士によって付けられた「人の気質」を表す名称です。
https://www.shinjuku-stress.com/column/psychosomatic/hsp/
みなさんはどう思うでしょうか?
「HSP?ただメンタルが弱い人でしょ?」
そう言われればおしまいですが、私はこの言葉に出会い、ふっと肩の力が抜けた気がしました。なんだか、今までとらわれていたものから開放された気分です。
自分だけじゃなかったんだ。それが分かったことが嬉しかったのです。
私は、小さい頃から人一倍感受性が強く、涙脆いです。怒られた時、感動した時、人から強い感情を感じた時、すぐに涙が出てきてしまいます。止めようと思って止められるものじゃないのです。
「すぐに泣かない!我慢する!」と何度言われたことでしょう。(笑)成長するにつれて改善すると考えていましたが、そういうものではないようです。
メンタルが弱い、という訳ではないと思うのです。ストレス耐性はあると自覚しています。
感受性が強すぎてすぐ泣いてしまうのなら、感受性を押し殺してしまえばいい。そうすれば、いちいち感情の波に晒されることも無い。
いつからか私は無意識に、感情に殻を作っていました。
自分を守ろう、弱い自分を見せないようにしよう。
強いふりを装ってこれまで生きてきました。
だから、気が強いとかしっかりしているとかいう印象を抱かれることが多いです。
でもときどき、油断している時に突然の衝撃を受けるともうアウトです。誰の前だとしても涙が溢れ出てしまいます。
とても恥ずかしくなります。相手を困らせてしまうので申し訳なくも思います。
ずっと強い自分を意識し続けるのは疲れます。
自分で自分の感情を鈍くすることは、ストレスが減ると同時に悲しいことでもあります。
「前はもっと日々の小さなことにも気づき、心を揺さぶられていたのにつまらない人間になってしまった。」そう思うことが増えてきました。
闇に限りになく近い色や儚く消えてしまいそうな色、ぱっと華やぐ色で塗られたキャンパスを白黒にしているようなものです。
大人になるとはこういうことなのでしょうか。
寂しいです。
強くなろうとすればするほど、外界との隔たりが厚くなり、本来の自分とかけ離れていくような気がします。
私は、強く優しい人間になりたい。でも、強さを意識して生きていくのはやめよう。色んな感情を経験することで、等身大のまま、自分と周りの人を幸せにできるような強さをもてるように日々を過ごそう。
そう思うようになりました。
きっと受け入れてくれる人がいるはず。そう思うことが出来たのはこの言葉に出逢えたからです。