ハナムラ タケ子

30代後半の女性。肩書はないのに、肩ばっかり凝るようになりました。2週間に1回、何かし…

ハナムラ タケ子

30代後半の女性。肩書はないのに、肩ばっかり凝るようになりました。2週間に1回、何かしら更新できたらいいな、なんて思っています。

マガジン

  • 感謝

    ご紹介いただいた記事や注目記事をまとめています。本当に数多くある中で読んでいただき、たからものです。ありがとうございます。

  • ふむふむ・エブリデイ

    時に世を救うのは、お腹を満たさないものだと思う。本とか映画、音楽など好きなものの記録。考察とか難しいことはできない。本当にただの感想文

  • ま、こんな日もあるって

    良いことも悪かったことも、嬉しいことも悲しいことも、皆時が経てば過ぎてゆく。だから一瞬一瞬がかけがえのないものなのだと思う。日々のエッセイ、たわいもないことの記録。

  • 生きてる限り、腹は減る

    どんなに嫌なことがあった日でもお腹はすく。 生きることは食べること。昨日何食べた、今日何食べよう、そんな食事にまつわる記録。

最近の記事

足りないピースは足りないままで【おやつ日記:8月1日〜8月31日】

8月1日(木) 夜道を自転車で漕いでいる親子がいる。 お母さんが前で、娘さんがうしろ。 わたしはそのすぐあとを、のろのろついていく。 小さな自転車をしゃかしゃか動かす娘さんは、立ち漕ぎでふらふらとあぶなっかしい。 その前にいるお母さんは、大きくストロークするように、足をゆったりと動かしている。 娘さんは一生懸命、お母さんの自転車に必死についていっている。 娘さんはそのようなお母さんの姿を見て、大きくなっていくんだろうなあと思う。 次第に、わたしの自転車と親子の距離は開いて

    • コンカツ、していますか

      「コンカツ、していますか」 華厳寺に行ったとき、和尚さんがこんなことをおっしゃったときは一瞬ぎくりとした。 1年以上前に入った結婚相談所は、もうずっと休会し続けている。「仕事が忙しい」というのを表向きの理由にしているが、違う。 比べたり比べられたり、断ったり断られたりしているうちに、だんだん疲れていって、一体どこに向かっているのかわからなくなってしまった。 ただ、だらだら逃げているだけなのだ。自分から、将来のことから、相手から。 正直、もう結婚したいのかさえわからな

      • 幸せになるほうへ転がっていく【おやつ日記:7月1日〜7月31日】

        7月1日(月) 「さあ寝よか」と思ったら、どこからかぶんぶん音がする。 「なにごと」と思い天井のLEDライトを見たら、鮮やかなみどり色のカメムシが、よちよち歩いているではないか…! 「ひえー、なんでー、寝る前にー!」と思いながら、防虫スプレーをシューっとふりかけ、よわらせようと試みるが、効果なし。 やるな、おぬし。 結局机用の小さなダストボックスをそのカメムシに被せ、その中にうまく落ちるようにして持っていき、玄関のドアのところからそっと逃した。 君が幸せになるところ

        • わたしの知らなかったメロンパンのこと

          「メロンパン」というと、どのような形を思い浮かべるだろうか。 わたしはまるいかたちに、まわりがクッキーサクサクの生地、真ん中は格子状のものを真っ先に思い浮かべるのだが、そうじゃない「メロンパン」もある。 そのことを初めて知ったのは、甲斐みのりさん監修の『地元パン®️ ミニミニスクイーズ』のカプセルトイだった。 わたしはこの『地元パン®️』シリーズのカプセルトイが好きで、発売すると全種類をまとめ買いしていたのだが、そのうちのひとつがこの楕円形のメロンパンのキーチェーンだっ

        足りないピースは足りないままで【おやつ日記:8月1日〜8月31日】

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          6本
        • ふむふむ・エブリデイ
          28本
        • ま、こんな日もあるって
          30本
        • 生きてる限り、腹は減る
          16本

        記事

          拝啓 summer

          2021年夏。 忘れられないポストカードがある。 どこでそれをもらってきたのかは、覚えていない。多分お洒落なカフェかダイニングバーに置いていて、且つ「ご自由にお取りください」なんて書いていたから、何も考えずにもらってきたのだと思う。 そのポストカードには、写真展の開催日時と、京都・鴨川を背景に、体操服を着た女の子が走っている写真がプリントされていた。 女の子は小学校高学年ぐらいだろうか。青く高い空の下、赤白帽をかぶり、緑がおいおいと茂る中、河川敷を全力で走っている。い

          おお、タイムリーにたった今、スーパーで見つけた…! 

          おお、タイムリーにたった今、スーパーで見つけた…! 

          お酒の神様も微笑んでいるから、とりあえず微笑もう【おやつ日記:6月3日〜6月30日】

          6月8日(土) 電車の中でミニ花束を持った女性を見かけて、ふわっといい気持ちになる。女性は50代後半ぐらいで、さっぱりとしたショートカット。どことなく微笑んでいるようにも見える。 多分この花束は、駅構内で売ってるあのお店で拵えてもらったものだろう。 彼女は今からどこへいくのだろう。何か良いことがあったのかな。お友だちの家へ行って、サプライズで渡すのだろうか。それとも娘さんの家へ行って、お孫さんに「はい、どうぞ」と言って渡すのだろうか。それとも、旦那さんに…?いや、これは

          お酒の神様も微笑んでいるから、とりあえず微笑もう【おやつ日記:6月3日〜6月30日】

          今日も寝る前に、とっておきのお茶を

          約1年前ぐらいからだろうか。夜、寝る前にあたたかいお茶を飲むようになった。当時全然眠れなくて困っていたわたしは、「カモミールティーが睡眠にいい」と聞き、「おお、それはよさそう!」と飲んだのが始まりだった。 カモミールティーだけでは飽き足らず、ローズヒップティーや、カフェインレスの紅茶、とうもろこし茶など、様々な種類のお茶を買って毎日寝る前に楽しむようになったのだが、「選ぶ」という行為にだんだん疲れてしまい、結局今はカモミールティーと黒豆茶の2種に落ち着いている。 髪の毛を

          今日も寝る前に、とっておきのお茶を

          自分の足で道を歩くことを恐るな、わたしよ【おやつ日記:5月27日〜6月2日】

          5月27日(月) 昼食に某牛丼店で、炭火焼き鳥丼をテイクアウトする。 この日は珍しく混んでいて、店員のおばちゃんがひとりでホールを切り盛りしていて、忙しそう。 でもとても愛想のいいおばちゃんで、「はい次の方、すみません、もう少々お待ちくださいねー」といいながら、店内を走り回っている。 「はい、ええと、つぎ何番の方、メガ盛り牛丼のお客さまー」とおばちゃんは呼んだけれど、メガ盛り牛丼のお客さまはおらず、代わりにウーバーの配達員がいて、おばちゃんが少し混乱している。 調理

          自分の足で道を歩くことを恐るな、わたしよ【おやつ日記:5月27日〜6月2日】

          遠慮せずにはいられないが、出るとこは出たほうがいい 【おやつ日記:5月16日〜5月26日】

          5月17日(金) 休憩室にひとつだけ残っていたお菓子(通称:遠慮のかたまり)を、遠慮せずに食べることにする。 最初の3日間ぐらいはそのまま置いて様子を見ていたのだけど、誰も食べない。それでいて箱が大きいのにひとつしか入っていないし、このまま置いていても場所をとるだけだな、と思って、食べてしまった。 こういうゆずりあいって嫌いじゃない。むしろいいなあ、と思うし、でも最後は誰かが食べなきゃいけないよなあ、と思って美味しくいただいた。 5月18日(土) ① 土曜日。財布の

          遠慮せずにはいられないが、出るとこは出たほうがいい 【おやつ日記:5月16日〜5月26日】

          行列に並べるのはきっと今だけだろう 【おやつ日記:4月15日〜5月15日】

          4月30日(火) 幸運の象徴・テントウムシを2日連続で発見する。 1日ならまだしも2日れんちゃん! 幸せはひとりじめしないほうがいいと思い、早速母に 「テントウムシを2日連続で見ました!! いいことありそう(^^)」 と興奮気味に写真とLINEを送ると、 「わたしは2日連続家の前でカメムシを見ました、とってもくさいです」 となんとも温度感の低い返信がきて、 「…」 というきもちになる。 誰も悪くないのだけど、しばらく実家に帰るのは控えようかと思う。 5月3日(金)

          行列に並べるのはきっと今だけだろう 【おやつ日記:4月15日〜5月15日】

          『ブラッシュアップライフ』を観ると、大切な人に今すぐ会って雑談したくなる

          ※ドラマ『ブラッシュアップライフ』についてネタバレしています※ —————————————————-   『ブラッシュアップライフ』というドラマが面白いと方々で話題になっていたので、遅らばせながらNetflixで観ているのだが、とても面白い。 何が面白いかというと、主人公たちが繰り広げる会話だ。「これはドラマだし有り得ない…いや、あるある!」という一見どうでもいいけれど、現実ではそこらかしこに溢れているだろうという彼女たちの会話劇が、ギリギリラインでリアルなのだ。

          『ブラッシュアップライフ』を観ると、大切な人に今すぐ会って雑談したくなる

          黄昏嵐山

           暑さとともに人通りもほんのちょびっとだけ落ち着いた、夕方の嵐山。昼間は半袖でも十分だったのに、この時間になると肌寒い。ごおおおおお、というはっきりとした川の音は、怖さよりも潔さを感じ、なんだか心地よい。 ああ、家に帰りたくない。明日からまた仕事とか生活が始まる。そんなことを考えながら渡月橋をぷらぷら歩いた。それは小学生のとき、ランドセルを背負いながら感じた気持ちとそっくりだった。わたしはとかく家に帰りたくない小学生で、ランドセルを背負ったままため息をついてトボトボと家に帰

          また来年、桜に会う日まで

          「桜が散って欲しくない、もう少し咲いている姿を見ていたい」  例年より遅く咲いた近所の桜をそれはそれなりに楽しんだはずなのに、桜吹雪を見るとなんとも淋しい思いがこみあげてくる。淋しさゆえに少々わがままになっていて、それはまるで「じいちゃん、ばあちゃん、帰らないでよぅ」と玄関先でわんわん泣き叫ぶ幼い子どものようだ。 ふつふつとわくそんな気持ちを落ち着かせるように、先日、御室桜を見に仁和寺へ行った。  御室桜は、京都の中でも咲き始めるのが最も遅いといわれる遅咲き

          また来年、桜に会う日まで

          あ、野菜焼くのも悪くないかも

           夜。仕事から帰ってきて冷蔵庫をあけると、半端に余っていたキャベツが目に入った。その半端な大きさというのが、手のひらよりも少し小さいぐらいのなのだが、なんだかそのために包丁を出し、千切りにするのはとても面倒くさい。 さてどうしようかなと悩んでいたところ、「夜ご飯にレンコンをそのまま焼いたら美味しかった」という山口祐加さんのVoicyの話を思い出し、「そうだ、キャベツをそのまま焼こう」と思い立った。 温めたフライパンにごま油を垂らし、芯ごとキャベツを投入。油が結構な勢いでは

          あ、野菜焼くのも悪くないかも

          「駆け込み寺」があるということ

          大学生のとき、悩みがあるとわたしはよく祖母の家に行った。この頃の悩みというのは大体母との関係で、わたしにとって「母親」という存在は絶対的で逆らえない存在だったから、「自分がこんなことで悩んでいるということさえ、許されないんじゃないだろうか」とか、「否定されるんじゃないだろうか」とか、「自分は自分の意見さえ持ってはいけないんじゃないんだろうか」ということでいつも悩んでいた。 「今から行っていい?」とひとことだけメールをして祖母の家に行くと、祖母はいつもにこにこして、わたしを

          「駆け込み寺」があるということ