【ゆるり暮】普茶料理
(2020/11/19)
「知り合いに聞かれたんですけど、関西で普茶料理の店って知ってます?」
お嫁ちゃんに聞かれて初めて知った「普茶料理」。なんじゃ、普茶料理って…。
おおざっぱにいえば精進料理のひとつ。中国から伝わった精進料理は大きく分けて永平寺流精進料理と黄檗宗の普茶料理にわかれるらしい。作るのも食べるのも修行のひとつという永平寺流に対して食そのものを楽しむのが普茶料理。机を4人で囲み大皿から取り分けて和気あいあいと食べる「飲食平等」が特徴とは、面白い。これは一度は行かねばならぬ!
さっそく京都・宇治市の黄檗(おうばく)へ。普茶料理を伝えた隠元禅師が開いた萬福寺の真ん前にある白雲庵で普茶料理の初体験。
フルコースを頼んだら、次々と出てくる普茶料理。まずはきれい!味はしっかり!もどきレシピが面白い!
胡麻豆腐の上はタピオカで作ったイクラもどき。
下は吉野煮。料理の時にでる野菜の切れ端を吉野葛でとじたもの。
菜煮の盛り合わせ。
一番印象に残ったのは鰻の蒲焼もどき。(上のお皿の4時くらいのあたり)。皮部分は海苔で食感はパリッ。
味のついた衣の天ぷら。
そうめんの花揚げ、かわいい。餃子の中はおいもさんの潰したん。梅干しの天ぷら初めて。
季節のご飯は松茸ご飯、うれし。湯桶みたいなおひつ。
デザートとお抹茶。
テーブル横の窓から見えるお庭がきれい。
この他にも干菓子や蘭茶、和え物、澄まし汁、香の物など。
一人一人の前に銘々膳、というのがそれまでの精進料理のスタイルだったけれど、「座る位置に上下の隔てをつけず、大皿に盛った料理を同じ量、それぞれの箸で自由に取って食べる、飲食平等」が普茶料理なんだそうな。確かにもどき料理がでてくるたびに、へぇ~へぇ~と目で楽しんで、一口食べては感想をいいあい、楽しい時間もお皿に盛られてきた感じ。メンバーを変えて行くのもまた楽しいやろな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?