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「映え」を狙わず、自分を感じる〜青写真WS

自分の目に映った景色を写真に残すには
カメラの技術を持っていないと結構難しい。

あんなに美しい空なのに
カメラで撮った景色はチープだったりさ。

でも、初めてiphoneを手にした数年前、
撮った写真があまりに美しくて驚いた。
とくに、空を写すとトキめくほどの美しさだった。

自分の目に映る景色を「超える」ときもあって

「ん?コレはリアルなのか?」と
疑った最初の頃。

しかし、人の目は慣れる。
違和感も薄れる。

映える写真が、人の心を動かす。
それが今の世の中の主流。


「おもしろそう!」
それだけで参加した青写真ワークショップ。

*青写真•••青色の発色を特徴とする19世紀に発明された写真方式。
日光で印画することができるため日光写真ともいう。(Wikipediaより)

主催者が友人で
直接声をかけてくれたこともあり、
参加者も見知った顔ばかりで
ワークショップは始まった。

実際に青写真を教えてくれたヨッシーこと、
よしおかたかしさんとは初面識。

私は「人」に興味を持つらしい。
その人が何を考えて、
その活動をしているのか
その人の背後に流れるストーリーを
知るのが大好き。

自分のやりたいことに真摯に取り組み、
でも、全体的にはゆるっとした空気が流れていて
自由に移動しながら活動している
よっしーのスタイルは興味を持つに十分すぎた。

ふたりの男児を育てる私は、
とくに男性の生き方に興味があるんだなと思う。


話が逸れてしまったが、
青写真ワークショップは興味深かった。

その時々、青写真にする題材は
変わるかもしれないけど、
今回は周辺を10分間散策して、
青写真にしたい題材を撮影した。

そもそも、青写真ってなんやねん?っていうレベルの私は、何をどのように切り取って写真を撮ればいいのかわからない。

だから私は「実験」を意図して撮る。

「映え」とは違う写真。

こんな写真だったら、
どんな仕上がりになるのか?
分からないなりの想像力をもって街を見る。

その時点で既におもしろい。

スマホで撮影した写真をモノクロにして
プリントアウトしたものに、少し手を加えて…

手作業と日光の力(今回はあいにくの雨だったので、紫外線を当てる装置を使った)で青写真は出来上がる。

最後に水で洗い流して、青が浮かび上がるときの感動よ🩷
コレは体験してみてほしい😉

デジタルな世界とアナログの世界が融合するような感覚がめちゃおもしろい。

スマホから生まれたアート。


「青」って、いいなと思う。
とくに日本人は、藍に代表される青系の色が好きなんじゃなかろうか。

青写真の青は、
今どきの言葉を使うと「エモい」んよ。

そもそも鎮静の色ではあるけど、
眺めていると、凪が訪れるかのように
静かに心が落ち着く感じがする。


アートワークの良いところは
やっぱり優劣がないし、
自分の心に触れられるところ。

取り組んでる時間は、ある意味瞑想🩷

いつもと違う角度から
写真と向き合う時間は楽しいし、

作品の意図を
自分なりにアウトプットしてみると
自分でも気づかなかった自分へのおもしろさが
浮き出てくることもあったりして

なんの気負いもいらない豊かな時間だった。


最後まで完成しきれなかった題材を
家でやってみることにした私。

朝から曇り空の下で印画中。
(特殊な液体を塗った紙に題材の写真を転写してるイメージ)

曇りの日は時間がかかると聞いていたので、
せっかくなら子どもが帰ってきてから
美しい青が浮かび上がる瞬間を
一緒に見よう!と思っているのだけど、

「今、やりたい。今、もうやりたい。」
その気持ちに負けそうになっている現状です。


(そして、しばらく時間が経ちました…)


子どもたちは帰ってくるなり
遊びに出かけてしまったので
「もう、待てない✨」と、

「青」をひとりで堪能してしまいました。

自分の中の幼児性を感じ、
なぜか歓んだ母でした。

よっしーは全国転々と
WSを開催されているみたいなので、

あなたの街でも「青写真WS」は開催されるかも?❤️

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