ショートケーキの先っぽは、どちらを向いているか?
友人とのLINEのやりとりの中で話題になったことを、ふと思い出して書いている。
彼女の3歳の息子くんが左利きっぽいけど、右で練習しておいた方が良いことはあるかと。
私は左利きだ。
「弟が生まれたときにねぇ、座る場所を変えたんよ。そしたら左利きになってた。」と、言われた記憶があるようなないような…とにかくお箸も鉛筆もハサミも左だ。
遠い記憶で、幼稚園で右に矯正したほうがいいですよと言われたような気もするが、両親は気に留めていなかったようだ。
物心ついたときには左で、今も左利きで暮らしているので特段右で習得すべきことはないかなと思っている。ただし、社会は右利きの人向けに作られているなと感じることは時々ある。
ここで、実は「日本社会は」右利きの人向けに作られているなーと書こうとしたのだけれど、他国では日本人よりも左利きの人が多いのか?と気になった。
チャチャッと調べたところ…日本よりも左利きの割合が少ない国は意外に多いということが判明した。
あれ?なんだ。そうだったのか。
昔から海外の映画やドラマを見ていると、左で字を書いている人が多い気がしていて、やっぱり日本は昔は右に矯正していたことが多かったから左利きが少ないし、全ては右仕様で出来ている!と思いこんでいたが、そうでもないのかもしれない。
実のところ、世界的にも約10%ぐらいが左利きらしく、自分が思っていた以上に左利きは少なかった。
話は逸れたが、自分にとっては使いやすいのが「左手」ということだから、何をするにもそれほど不便を感じたことはないわけだが、メリット、デメリットを挙げてみよう。
左利きのメリット
● ラケット競技でなんとなく有利(笑)
● 右手でそろばんをはじきながら、左手で回答を書き込める
● なんとなく注目を浴びる
● なんとなく器用になる(社会の構造的に知らず知らずのうちに右手を使う場面が多いからだと思う。)
● 左利きの人を見ると、妙な親近感を感じることができる(メリットか?!)
● 左利きの人をすぐに見つけることができる(メリットか?!)
左利きのデメリット
● 悩むほどではなかったがハサミで紙を切るのが下手だった。
→単に刃のかみ合わせの問題だったかもしれない。
→左用のハサミを使いなさい。
● なにかと右で教えてもらうことが多いので(手芸とか、スポーツとか)、左でやるとどうなるんだろうーと混乱することもある。
● 自分の子どもに手を使う事(例えば、包丁とか)を教えるときに教えにくい。
● 日本語が書きにくい。
画数の多い漢字は、左から右へ線を書く方が流れもスムースという点では右で書くほうが断然書きやすい。昔は書きやすさから「右から左へ」線を書いていて、なんとなくコンプレックスだったので左から右へ書くように矯正した。
習字は、右で書く方が断然美しいと個人的には思う。
● 瞬時に左右が分からなくなることがある。
これはすごく個人的な話かもしれないが、右社会に生きてるからか時々混乱する。
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今春からパートで働き始めた飲食店でカットケーキを盛り付けたときのこと。
社員さんから「カットケーキの先っぽを左に向けて置いてください。」と言われた。その方が食べやすいからーと。
ま、当然のことながら左利きの私には食べにくい。
でも、今までケーキを食べてきて、ケーキの先っぽがどちらを向いて置かれているかなんて、気にしたこともない(笑)
私も将来はのんびりとカフェをやりたいなーと思っているのだけれど、自分だったらケーキの先っぽをどちらに向けて提供するのだろう…。
「うーむ…先っぽを前に向けるか?
いや、やっぱり10人に1人の左利きの同志の為に先っぽは右か?」と、ちょっくら考えて出た答え。
「四角いケーキにしよう!!」
ま、くだらない話である。
多分、外国のカフェでは「ケーキの先っぽを左に向けて出してね!」なんて言われることはないんだろうなと思ったり。
何かにつけて細かい配慮(サービス)こそが、日本社会か。
ま、究極は「両利き」を目指す!だな。