厳しい親?優しい親?いい親の正体とは
どうもガクせんです!
突然ですが質問です。
あなたにとって「いい親」とはどんな親ですか?
どんな親になりたいと思いますか?
この問いに対して「○○な親です!」とズバリ答えられる人は少ないのではないでしょうか。
そういうボクも、親として「これでいいのかな?」と自分の子育てに自信がもてずにいました・・・。
そんな時に出会ったのが「4つの養育スタイル」です。
※4つの養育スタイルとは
❶毅然とした親(信頼)
❷権威主義的な親(権威)
❸許容的な親(寛容)
❹無関心な親(放任)
のこと。
ダイアナ・ブルンベルグ・バウムリンドが提唱した3タイプにマッコビーとマーティンがプラス1した合計4つのタイプで成り立っている。
この「4つの養育スタイル」に出会って、自分が目指すべき親像が明確になりました。
なんというか、自分の中にふんわりとあった、理想の親像が言語化され、3D画像のようにはっきりと浮かび上がったような感覚でした。
それからというもの、自分の子育てに自信が生まれ、ブレが少なくなったように思います。
そこで今回は、これから親になる人、今まさに親として子育てに苦心している方にこそ知ってもらいたい「4つの養育スタイル」をベースに「いい親」とは何かについて一緒に考えていきたいと思います。
きっと、自分の軸が明確になってくると思いますよ!
それではまいりましょう!
4つの養育スタイルを決める「統制」「応答性」とは?
4つの養育スタイルを理解するためには、「統制」「応答性」という2つの言葉の意味を理解しておく必要があります。
なぜなら、この「統制」「応答性」のバランスによって4つの養育スタイルが決まっていくからです。
簡単にいってしまえば、調味料の配分のようなものですね。2つの調味料のバランスによって、味付けが変わっていくように、「統制」「応答」のバランスによって親の養育スタイル(子どもへの態度)が変わっていくことになります。
では、「統制」「応答性」の中身をみていきましょう↓
「統制」
親が子どもにとって良いと思える行動を決定、強制する態度
「応答性」
親が子どもの意見や感情を受容する態度
うーんわかったようなわからんような・・・。
先ほどの調味料で例えるならば、「味は悪いけど、子どもの体にいい調味料」が統制で、「味はいいけど、子どもの体に悪い調味料」が応答性といったところでしょうか。
もっとわかりにくくなってしまったような・・・。
まぁ、次から説明する4つの養育スタイルをみていけば、より深く理解できると思いますので早速次にいってみましょう!
❶毅然とした親(信頼)
毅然とした親は、「統制」「応答性」共に高い親です。
つまり、「子どもにとって必要がある」と感じていることは、親として子どもに要求しつつも、ちゃんと子どもの意見や感情を受け入れる懐の深さがあるタイプです。
では、具体的に、学校の先生からの電話で ”自分の子どもが友達を叩いてしまった” と知ったときの対応を例にみていきましょう。
親「どうして叩いてしまったの?」
子「友達に悪口を言われたから悔しくて」
親「そうか、嫌なことをいわれて悔しかったんだね。(応答性)でも、悔しかったからといって友達を叩いてはいけないと思うよ。(統制)」
というような対応です。
しっかりと子どもの感情を受容しつつ、子どもの成長のために必要なことは伝えています。
年齢によっては、最後に「どうすれば良かったと思う?」と別の解決方法を考えさせるのも良いでしょう。「やめて!と口で言えば良かったのかも」とその子なりに平和に解決できる方法を導き出せるかもしれません。
余談でした。
毅然とした親に育てられた子どもは、精神的に安定し、社会性が向上するといわれています。
❷権威主義的な親(権威)
権威主義的な親は、「統制」が強く「応答性」が低い親です。
つまり、「ダメなものはダメ!」「あれしなさい!これしなさい!」と子どもの言い分は聞かず、一方的に親の価値観を押し付けるタイプです。
先ほどの、子どもが友達を叩いてしまった場面でみてみると
親「友達を叩いちゃダメでしょ!」(統制)
子「だって悪口をいわれたんだもん」
親「言い訳をするな!ダメなものはダメ!」
子「・・・」
ちょっと昭和な匂いがするこのやりとりですが、このような権威主義的な親に育てられた子どもは、自尊感情が低くなるといわれています。
自分の意見や感情が尊重されなかったり、一方的にダメ出しされたりするのですから当然っちゃ当然ですよね。
❸許容的な親(寛容)
許容的な親は、「統制」が低く、「応答性」が高い親です。
権威主義的な親と真逆ですね。
つまり、子どものいいなりになり、甘やかすタイプの親です。
近年、「叱らない子育て」がにわかにブームになったことにより、「叱らない子育て=甘やかす子育て」と勘違いしてしまった親が急増してしまいました。
そのため、平成から令和にかけて、この許容的な親が多くなっているのが現状です。
先ほどの、子どもが友達を叩いてしまった場面でみてみると
親「なんで友達を叩いちゃったの?」
子「だって悪口をいわれたんだもん」
親「そうか、悔しかったんだね」(応答性)
子「だから叩くのは当たり前でしょ!」
親「・・・」
許容的な親は自分の子育てに自信がない方が多く、上記の例のようにいけないことはいけない!と伝える事ができません。
このような許容的な親に育てられた子どもは、親への依存心が強くなり、自立心が育たないといわれています。
往々に親に対しての態度も強く、感情的に親に八つ当たりしたり、過度な要求をするようになったりします。
❹無関心な親(放任)
無関心な親は「統制」「応答性」共に弱い親です。
毅然とした親とは真逆ですね。
つまり、最低限の衣食住は提供するけれど、子どもの言動に関して全くもって無関心なタイプの親です。子どもへの要求もしない代わりに、社会的なルールや大切な価値観などを教えることもしません。
先ほどの、子どもが友達を叩いてしまった場面で考えてみると、子どもが友達を叩いてしまったという事実に対して何も関心を抱かないので、子どもに「なんで友達を叩いたの?」と問いかけることすらしません。
このような無関心な親に育てられた子どもは、「親に愛されていない無価値な人間」と思うようになり、著しく自尊感情が低くなります。
愛の反対は無関心といいますもんね。
まとめ
4つの養育スタイルについてみてきましたがいかがだったでしょうか。
目指すべきスタイルは
そう、毅然とした親です!
つまり、「統制」「応答性」どちらも大切にできる親ですね。
この、毅然とした親像を頭に入れておくだけでも自分の子育てに軸が生まれ、自信がもてるのではないでしょうか。
誰しも完璧なんて不可能です。毎回ふり返りながら改善していけばいいと思います。
偉そうに解説してきたボク自身も、毎日、反省反省反省の日々です(笑)
親も子どもと一緒に成長していきましょう!
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以上、ガクせんでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
良い一日を!
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