小一ギャップについてどう思う?子どもを苦しなせる原因は○○だった!
「もう少しで小学生になるけど、授業中ずっと席に座ってられるかしら?」
「小学校の生活に適応できるように厳しくしつけておかなきゃ・・・」
「小学校で困らないように今のうちから勉強させておいた方がいいかな?」
このように、小学校入学前の親の心配事はつきないのではないでしょうか。
事実、世間では「小一ギャップ」「小一プロブレム」という言葉が一般化しており、毎年、幼稚園、保育園での生活と小学校の生活との文化的ギャップに苦しむ子どもが多数出ています。
そして、このような問題が起きると、必ず「親のしつけがなっていない」「我慢できない子が増えた」など親や子どもに原因を求める声があがってしまうのです。
または、「先生の指導力不足だ!」と一蹴する人もいるでしょう。
しかし、本当にこの「小一ギャップ」の問題を親のせい、子どものせい、先生のせいにして終わらせていいのでしょうか。
ボクは、実際に小学校教員として12年間勤めましたが、問題の原因は親や子、先生ではなく、間違いなく学校のシステムにあると感じています。
理由は以下のとおりです↓
①座って一斉に授業を受けることが前提となっていること
②集団行動が重要視されること
③細かく時間割が組まれ、ほぼ一日中やることが決まっていること
④人クラスの人数が多すぎること
このようなシステムは、少ない人員(先生)で、大量の子どもに効率よく知識を伝達するということを目的としており、子どもの生態や健全な育成を無視しているといえるのです。
よくよく考えてみてください。
元来、子どもというものは(一般化すると)
✔︎好奇心旺盛
✔︎遊びが大好き
✔︎体を動かすのが大好き
✔︎想像、創造するのが大好き
な生き物なのです。
にも関わらず、先ほども説明したように、一クラスに30人前後の子どもたちをすし詰め状態にし、一日5時間以上も椅子に拘束する。
そして、子どもの興味関心を一切無視して、決まっているからという理由でカリキュラム通りに勉強を強いる。
そりゃ学校や勉強嫌いになるよね・・・。
そりゃクラスも荒れるよね・・・。
それを、「親のしつけが悪い!」「子どもの忍耐力が育っていない」「先生の指導力不足だ!」と親、子、先生のせいにされちゃたまったものではありません。
なんせ、難しすぎて絶対クリアできない無理ゲーをやらされているのですから・・・。
そろそろ、こんな無理ゲー終わりにしませんか?
親や子、先生のHPが無くなって倒れるのが落ちです・・・。
まとめると、子どもが学校に馴染めない、ついていけないのは子どものせいでも、親のせいでも、先生のせいでもないのです。
全て、子どもの生態を無視した国?のエゴのために生まれたシステムのせいなのです。
高度経済成長時は、このシステムが機能したかもしれません。
しかし、いじめ、不登校、学級崩壊などが急増している現代においてシステムエラーであることは間違いありません。
だから、「うちの子大丈夫かしら?」と焦らなくてOKです。きっと大丈夫です。システムが大丈夫じゃないのです。
せめて、親だけでも子どものペースを大切にしていってあげてください。自分のペースで自分らしく成長できた子は、きっと、いつか綺麗な花を咲かせます。
子どもや親、先生を正す前に、システムを正していきましょう!
そんな気持ちでこの記事を綴りました。
みんなで力を合わせ、子どもが豊かに自分らしく成長できる環境を創造していきましょう!
以上、ガクせんでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
良い一日を!
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