教え方より関係性が子どもを伸ばす
「先生が好きだから勉強も頑張る」
これは、現在小2の娘の言葉だ。
そんな前向きな言葉を発した娘であるが、実は小学校1年生の頃に不登校になるのではないかと心配した時期もあった。
今回は、そんな娘の変容をもとに「教え方より関係性が子どもの力を伸ばす」という話をしていきたい。
不登校になりかけた娘
ワクワクドキドキしながらスタートした小学校生活だったが、次第に娘の発言が気になるようになっていった。
「先生が怖い」
「学校に行きたくない」
理由を聞くと、「先生の怒鳴り声を聞くのが嫌」「少しでも間違えると『やり直し』と指摘されたりするのが嫌」ということだった。
親の視点からみると、とても熱心で丁寧に指導されるベテランの先生であった。先生としても、子どもにちゃんと育ってほしい、学力を身につけてほしいと願ってしていることなのだと思う。
しかし、娘にはそれが合わなかったようだ。
家で宿題をやっていても、「この字じゃ絶対直される」と何度も泣きながらプリントが破れるほど字を書き直し、いつもその時間はイライラしていた。親からみるともう十分すぎるほど丁寧に書けていると感じていたのだが、本人は先生からの指摘を極度に恐れるようになっていた。
「辛かったら休んでいいよ」と声をかけつつ見守り続けた。友達に恵まれたこともあり、なんとか娘は1年間学校に通い続けることができた。
2年生になり激変した娘
2年生になり、新しいクラスがスタートした。担任の先生はニコニコ笑顔が印象的な白髪混じりの男性の先生になった。
それからというもの、娘の姿が一変した!
毎日が楽しい楽しいの連続!
「先生は優しい」
「先生大好き」
そんな言葉が溢れるようになった。
その言葉の変容と共に、娘の学習に対する姿勢もガラリと変わった。
泣きじゃくるようにやっていた宿題も、「先生に見てもらいたいから綺麗な字で書く」と張り切るようになった。
その先生は、どんな字でも花丸をくれ、どんな間違いや失敗も笑顔で「許す!」の一言だという。そんな優しい先生が娘は大好きなようだ。
何人かの親は「甘すぎるけど大丈夫?」「子どもの字が雑になってきた気がする」と心配しているようだが、ボクはそんなこと少しも気にならない。字が多少雑になろうが、毎日を楽しく生きれる方が何千、何万倍も子どもの成長に利益をもたらすと思う。
そんな娘の変容を見てボクはこんなtweetをした。
関係性が最大関数だ!
ボクは、教育を語る時によく以下のような式を使う。
働きかけ✖︎関係性(信頼関係)=教育効果
何が言いたいかというと、どんなにいい教え方、アプローチをしても、その子との関係性(信頼関係)がなければ、教育効果はゼロだということだ。むしろ、関係性がマイナスだと、働きかければ働きかけるほど、教育効果はマイナスとなる。
この式をもとに娘の1年生の姿と2年生の姿を説明すると
1年生:100(働きかけ)✖︎0(信頼関係)=0(教育効果)
2年生:50(働きかけ)✖︎100(信頼関係)=5000(教育効果)
※数値化は私見です
なんと教育効果は5000もの差に。
数字にしてみると驚くが、実際に自分自身の教員経験を振り返ってもこの数は妥当だと言える。(※ボクは12年間小学校の先生をしていた)
それだけ関係性は大切なのだ。
しつけ方や勉強の教え方を熱心に学ぶのは結構だが、まずはその子との関係性をしっかりと築いていくことに注力していくことが先決だ。
そんなことを娘の姿から改めて学ばせてもらった。
そんな娘は、昨日も「先生にあげる」と言ってドングリや落ち葉を集めてきてはせっせとリースを作っていた。
以上、ガクせんでした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
良い1日を!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?