知っておいた方がいい!叱るときに大切な3つの原則とは
どうもガクせんです。
子育てやクラス運営をしていたら誰でも避けることはできない「叱る」という行為。
最近は、「褒めて育てよう」「叱っちゃダメ」というような風潮が強く、なんだか「叱る」という行為にはネガティブな印象がついて回っていますよね。
しかし、一切叱らないで毎日を過ごすなんてバタフライで太平洋横断するくらい不可能な話。
叱ってはいけない・・・でも叱っちゃう・・・
毎日、親や先生は「あぁ今日も叱ってしまった・・・」と自己嫌悪に一行っています。
自信がどんどんすり減っていく日々・・・そんな毎日では子育てが苦痛になっていきますよね。
そこで大切になるのが、まずは「叱っちゃいけない」ではなく「正しく叱る」へ思考をシフトすることです!正しい叱り方をマスターすることが大人の自己肯定感を取り戻し、健全な子育てを実現させていくのです!
では、「正しく叱る」ってどんな叱り方なのでしょうか?
先日ボクはこんなツイートをしました↓
まずは、この3つの原則を満たすことが大切になってきます。
では、さっそく、この3つの原則について詳しく見ていきましょう。
原則① ー人格を否定しないー
人格を否定しないとはどのような叱り方なのでしょうか。
以下のAとBの2つの叱り方を比べてみましょう。
A「友達と喧嘩して相手をぶっちゃったの?本当あなたは乱暴は子だね」
B「友達と喧嘩して相手をぶっちゃったの?暴力で解決しようとするのはいけないことです」
どうでしょうか?
Aは「あなたは乱暴な子」と人格を否定し、Bは「暴力はいけない」と行動を否定しています。
この差がとーーーーっても大きい!
Aのように人格を否定された子は、「自分は乱暴な子だ」というセルフイメージをもつことになり、次にまた乱暴な行為をする可能性が高まります。
このことを社会心理学では、ラベリング効果といいます。
つまり、相手に「○○な人」というラベルを貼ることで、本当に相手が○○な人へと変化していくということです。
一方、Bは「人格」ではなく「行動」を否定しています。行動はその子から切り離されたものであり、ラベリング効果が働きにくい特徴があります。
なので、次からは暴力とは違う解決策を考えることができるのです。
いい意味でラベリング効果を使うのであれば、「暴力はいけないよ」と行動を叱った後に、「あなたは優しい子なのだから」と一言添えればもう完璧です。フルトッピングのラーメン状態です!
子どもは笑顔で「うん」と素直にメッセージを受け取ってくれることでしょう。
原則② ー愛を込めるー
ボクも12年間の教員生活や子育ての中で、叱るという行為をたくさん経験してきました。
その数ある叱るという行為の中で、叱った後に必ず後悔してしまう叱り方がありました。
それは、感情的に叱ってしまった時です。
「何やってんの!」
「ダメって言ったでしょ!」
「反省しろ!」
特大スピーカーのように大声を荒げて子どもを叱責!
もう、怒りで何が何だかわからなくなっていました。特に若い頃はそりゃもう感情に任せて叱ってしまってばかり・・・。
しかし、このような叱り方は、百害あって一利なし!
子どもの中には「怒られた」という感情しか残らず、改善することはないし、一人の人間としての未熟さを露呈することになり、子どもからの信頼を失うことになるし・・・。
これはもう教育でもなんでもありませんね。
では、どうしたら「感情に任せた叱責」にならずに済むのでしょうか?
それは、しっかりと言葉に「愛を込める」ということです。
「何のために叱っているのか」「誰のために叱っているのか」をしっかりと考えて目的をもって叱るのです。
そうすると、叱り方も変わってきます。
ボク自身も、「愛を込める」ということを意識するようになってから、叱り方に以下のような変化がありました↓
✔︎声のトーンが落ち着いた
✔︎「次はきっと大丈夫!」などの励ましの言葉が多くなった
✔︎最初は真剣な眼差しでも最後は笑顔でしめられるようになった
このような叱り方になると、子どもたちの受け止め方も断然違ってきます。
こっちが何を言いたかったのか、自分は何が悪かったのかをしっかりと理解してくれるようになりました。
やっぱり何事も愛を込めるって大切ですね。
原則③ ーフォローするー
「フォローする」とは「後に続く」や「補い助ける」という意味があります。
そう、叱るという行為は「はい、叱ってお終い」というわけではなく、その後のフォローも含めて教育的な意義をもつのです。
フォローをしないということは、せっかく料理を作ったのに、食べるのを忘るようなものです。結局なんの栄養にもなりません。
叱る→フォローする→子どもが成長する
という流れを頭の中の岩盤に刻み込むように覚えておきましょう。
では、ここでいうフォローとは具体的にどのような働きかけなのでしょうか?
決して、「さっきは叱っちゃってごめんね」といったような叱るという行為を否定するものではありません。それでは「叱った相手が悪いんだ。自分は悪くなかったんだ」と叱る行為が無効化されてしまいます。それでは元も子もありません(もちろん感情的に相手の人間性を叱り飛ばしてしまった場合は、謝る必要はありますが)
ポイントになるのは、「子どものプラスの変化」を捉えることです。
先ほどの例でいうのであれば
子どもが友達をぶった
↓
暴力はいけないと叱った
↓
次の喧嘩ではぶたなかった(変化)
この変化をすかさず子どもにフィードバックしていくことが何より大切なのです。
「ぶたないで我慢できるようになったね」と言葉で変化(成長)を伝えていきましょう。これが本物のフォローです。
つまり、ここでいうフォローとは、「叱った後に子どもをよく観察し、プラスの変化が見られたらすかさずフィードバックする」ということです。
1ミリの変化(成長)でも構いません、必ず言葉にして伝えましょう。
このフォローを行って初めて「叱る」という行為が完結するのですね。
フィナーレのようなものですね。
まとめ
叱るときに大切な3つの原則について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
この「人格ではなく行動を叱る」「感情的にならずに愛を込める」「変化を見逃さずフォローする」という3つの原則をしっかりと守れていれば叱るという行為はとっても栄養満点なコース料理に変身します。
叱ることから逃げず、正しく叱って子どもを成長させていきましょう!
もっと叱ることについて知りたい方はこちらの記事がオススメ↓
以上、ガクせんでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
良い一日を!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?