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『まばたきをする体』を毎日読んでいる右近


千草と申します

わたくしナリはこうですが、一児の親でございます。児っつ~か、もうだいぶでっかいんですけど。
その立場の者として、ぜひ紹介させていただきたいものがございます。

改まることもないか。あんのよ、紹介したい読み物が。


古賀及子さんの日記「まばたきをする体」


とても好きなブログ(であったのが最近はnoteに一本化された)。
全部読んでて、さらに同人誌を全部買ってる。


といってもアタシには文才がなくって、よさをうまく説明できるかな……。

「何かを褒めるときに他のものを出す」がよくないのもわかってるけど、サイズ! サイズってことで言わせて!

アタシは「ネクストさくらももこ」と思ってる!

いや、似てるってコトじゃないのよ! 内容も筆致も似てはいない。
けど洞察力と文章力の高さかな、それにユーモラスな語り口。それで名前が思い浮かぶのかも。


お母さん(とここでは筆者さんを呼ばせてもらうわ)が、ものすごく細やかな観察眼を持つのに、性格が大雑把に寄っていて、めっちゃバランスがいい。

その目線で捉えられる「お坊ちゃんとお嬢ちゃんの日常の言動やしぐさ」の切り取り方がすばらしい。

資産家とかハイソとかとは別の、文化/精神的資本がものすごく豊かな家庭にしか育まれず、汲み取りえない空気が毎日そこに発生していて、これもう賞取った? 取るでしょ。


もっとも特筆すべきとアタシが思ってるのは、このお母さんは子供を「完全なる独立した人間」と思っている点。
自分の延長や付属物、支配対象だとはまったく思ってない。

常に「尊重すべき他人、ただし年若であるため庇護すべき者」として接している。

最近ちょっとホラあれさ、「子供をネタにするエッセイ」について物議が醸されてるけど、この人の日記はその手のものとは違う。
アタシはそう強く思ってる。

お子さんが「小さくてかわいいコンテンツ」じゃないのよ。「人間」なの。
だから育児エッセイではなくて、「三人の日常」のエッセイなのね。


更新が終わると聞いた時は寂しさのあまり胸に穴があくかと思ったけど(マジで「この五年で一番の寂しい風」が胸を通っていった)、最近再開してうれしい。


特に好きな回 5選

あんまり良かったもんだから、「ケーキに隙間を見つけて悔しくて泣いた」については過去にも言及してるわ。↓


ではごきげんよう。


→他の血縁者が推しているもの

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