マガジンのカバー画像

蜂の残した針+タペストリー

75
小説エピソード集 織りながら
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

蜂の残した針 6話

←5話  色舞にとって桐生は、情夫の息子である。当然産まれた頃から知っており、すくすくと…

タペストリー7 「セフレはフレなのか?」

今回の織り方 ・蜂の残した針 6話の模様について ・最初に「フレンド」を冠したやつ、悪いや…

200

蜂の残した針 7話

←6話  甘蜜はしゃれっ気のある女だ。流行をよく知っており、身なりに金をかける。そのこと…

タペストリー8 「これは父性というものなのか」

今回の織り方 ・『蜂の残した針』7話の模様について ・俺たちはマジカル老爺と老婆か 前回の…

200

蜂の残した針 8話

←7話  父の寄越した土産は、紺色の石を使った耳飾りで、鏡の前で和泉はほうと思った。  …

タペストリー9「トロフィーを獲得してイェイイェイ」

今回の織り方 ・『蜂の残した針』8話の模様について ・俺はトロフィーなんぼでもほしいもん …

200

蜂の残した針 9話

←8話  花模様の刺繍の入ったブラウスと、ベルベットのスカートという姿の沙羅に、そのスポーツサングラスはあまり似合っていなかった。  しかもそのサングラスは、自分が紛失したものだ。東雲は率直に問う。 「俺の盗みました?」 「鬼聞きの悪いことを言うものではない。私の車の中にあったものだ」 「俺のじゃねえか」  妹弟子はサングラスをかけたまま、大きな胸を張った。 「誰もこっそり拝借しようとは思っていない。しばらく貸してほしい」 「構いませんけど、もっと似合うの買ったほう

タペストリー10「皇ギは男だとしたら弟たちよりモテるであろう」

今回の織り方 ・『蜂の残した針』9話 の模様について ・皇ギは男だとしたら弟たちよりモテる…

200

蜂の残した針 10話

←9話  ――腕を回す運動です。大きい円を描くように――  縁側に立てかけたタブレットか…