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一番キライなことをやってみた

20代の終わり、まさか自分がそんな経験をするとは
夢にも思っていませんでした・・・というのも、
みんなに祝福され、長く付き合った彼とめでたくゴールインし、
幸せいっぱいの結婚生活・・・のはずが、数年で終了。

30代を迎え、しんどくて、辛くて、何をして過ごしていたのかもわからないくらい、苦しい時間だけが過ぎていきました。
週末は、ポッカリ空いた時間を埋めるように、フィットネスクラブに通い、
何も考えないように、汗を流してみたものの、家に帰り、ひとりになると「どうしてこうなっちゃんたんだろう・・・」と、考えてしまう日々。

こんな気持ちから早く脱出したくて、手あたり次第に自己啓発の本を読んだり、占いに頼ったり(苦笑)。無理やり飲み会に参加したりしたけれど、
どこにも気持ちが晴れる瞬間はなかったんですよね。。。

そうして過ごしたある年の新年の運勢占いに、こう書いてありました。
「今までやったことがないことをやってみよう。」
もうね、悶々とした落ち込んだ日々をいい加減脱出したいと思っていたので、ぼんやりと、その言葉が頭の中をぐるぐるとしていました。
「今年こそ、前に進みたい!!!」とね。

すると、いつものように仕事帰りに寄ったフィットネスクラブに、
こんなポスターが貼ってありました。

「あなたも、ホノルルマラソンに行こう!」
 
あちこちに貼ってあり、何度も目に飛び込んでくるこのポスター。
「も、もしかして、こ、これ・・・なのかな??」
何を隠そう、高校のマラソン大会がイヤでイヤで、どうやってサボろうかと思っていたくらい、長距離走が大嫌いでした。

実は、占いには、「今までやったことがないことをやってみよう。」のほかに、「苦手と思うことにチャレンジ!」とも書いてあったんです。

更衣室で着替えながら、「やっぱり、コレだ!!!」と確信し、
受付カウンターに向かった私は「あの、ホノルルマラソンに申し込みたいんです!」と宣言していました(笑)

今まで走ったこともないのに、勢いで申し込んでしまった私を待っていたのは、恐ろしいほどの練習の日々と筋肉痛・・・。
ですが、スポーツクラブのツアーで一緒に行くメンバーさんとの合同練習が始まり、老若男女のチームメイトが出来たんです♪ 
きっと、普段の生活では出会うこともないであろうアスリートの人や、
年下の若い人、毎年ご夫婦で参加されるというベテランさんまで。

私の素性も何も知らないこのチームメイトとの交流が、それまでの暗い毎日では考えられないくらい、楽しい時間となり、週末の練習が楽しみになり、
少しづつ、心の傷は癒えていきました。。。

申し込みから本番まで約半年という、無謀なチャレンジでしたが、ホノルルの美しい景色が後押しをしてくれ、何とか完走することが出来たんです!

離婚した自分のことをダメ人間と責めたり、後悔の日々だったけれど、
ゴールできたことで、「やればできる!」と、自信が持て、やっと前を向くことが出来ました。

きっかけは、小さな占いの記事だったかもしれないけれど、
エイや!と一歩踏み出してみた結果、その時は想像もしないような日々へと、この後、変化していきました。 

ホノルルマラソンから戻ると、スポーツクラブで仲良くなったトライアスリートの人たちの忘年会に誘ってもらい、完走を祝福してもらい、そこから、トライアスロンのレースを応援しに行ったり、市民マラソン大会に一緒に出たり、、、と新しい世界の仲間が増えていったんです。

その後、中距離ランナーだったダンナさんとご縁があり、
今では、ときどき、市民マラソン大会に一緒に出たりしています。

あの時の占い記事とポスターを目にしたのは、偶然のようですが、
もしかしたら、神様が届けてくれたギフトだったのかもしれません。

#一歩踏みだした先に  

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