色気と、エロさと、欲望と。
いい男やいい女の放つ「色気」や「エロさ」が好きだ。
色気というものは、どこから生まれるのだろうか。人の持つ知性や気品、そして経験から得た産物なのかもしれない。動物に対して、可愛いとは思ったことはあっても色っぽいと思ったことはない。この感情は、同じ人間だからこそ抱く感情なのかもしれない。もしかしたら、猫界では壇蜜さんのようなポジションの猫が存在しているかもしれないな。
隣にいるだけで前頭葉がクラクラするほどのフェロモンを放つ人が好きだ。 触れられただけで背筋ががゾクゾクするほどの色っぽい人が好きだ。
だから、自分もそういう人間でありたいと思う。薄暗いバーのカウンターで肩が触れるか触れないかくらいの絶妙な距離感で。駆け引きのような会話をしながら、お互いを少しずつ探り合うように。溶けるような甘い雰囲気を作り出せる女性に。
「抱きたい」「抱かれたい」という人間の本能的な欲求が好きだ。
「この人に触れてみたい」という人間のもどかしい感情が好きだ。
その欲望は、お互いの同意の上でしか成り立たないものだ。一方通行で成り立つ「行為」ではない。たとえ私が触れたいと思っていても、相手がオッケーサインを出していなければただの事故。逆ならセクハラ問題で訴えることだってできてしまう。その曖昧なやり取りを楽しめない男は、回れ右。幼稚園からやり直して欲しい。
この人が好きだと思う基準はもっと「知りたい」「触れたい」と感じること。
この人を幸せにしたいと思う基準は「喜んだ顔を見たい」と感じること。
自分の知らない相手の顔を見たくなったり、何考えてるかわからない相手の心を覗こうとしたり。ミステリアスなのか、はたまた何も考えていないのか。わからないから知りたくなる。もっともっと、って。口数の多い人よりも、多くを語らない人に惹かれてしまうのはそういうことなのかもしれないな。
世の中に巨万といる人の中から、探している大切な誰か。
見つからないのか、あるいは気づいてないだけなのか。
モヤモヤする、そんな日々も悪くはない。
今日も「色気」と「エロさ」を探す旅に出よう。
いつか巡り会うであろう「触れたい」人が、私のことも「触れたい」と思ってもらえるように。