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正体不明?バンクシーって何者

バンクシーを知っていますか?
(知ってるー!)
正体不明と言われているバンクシーについて紹介したいと思います。

グラフィティーアートとは?

壁や電車に「落書きする」ことで自分たちを表現するようになりました。落書きも芸術の一つとして取り入れられました。その最前線をいくのがバンクシーなのです。
しかし、無断で絵を描くのは犯罪です。それでもなお、グラフィティーアートをするのは、丁寧に絵を描いて残すことが目的なのではなく、許可がないところに自分の存在を見せつけることが目的だからです。

なぜバンクシーは、グラフィティーアートを選ぶのか?

バンクシーのインタビューでは、ホームレスから金持ちまで誰でも無料で作品が鑑賞できるからだと答えています。住民が気に入れば、作品は残り、気に入られなければ他のライターに上書きされるか、行政に清掃される。最も民主主義のアートであると表現しています。

お金持ちや貴族のものという概念をとっぱらって、誰しもがアートを楽しむことができる世の中を目指しているのかと思いました。

誰しもが感じている疑問を風刺画に!

「Flower Thrower」

「Flower Thrower」はパレスチナの分離壁に描かれた作品です。日本語に直すと「花を投げる人」という意味があります。この作品はパレスチナ問題に対しての疑問を投げかけていると言えます。
この作品に描かれた男の人は、爆弾や武器を持っているのではなく、愛を象徴する花束を持っています。問題解決には本当は何が必要なのか。それは、戦争などで人を傷つけ合うことなのだろうか。そんなことを考えさせられます。

日常生活の中でも、お互いに上手くいかなかったり、トラブルがあったりしたときに、心無いひどい言葉を投げかけることが何の解決にもならないことをこの作品から考えました。

「Game Changer」

この作品は、2020年5月、バンクシーはコロナ禍で奮闘する医療従事者を応援すべく英南部の街サウサンプトンにあるサウサンプトン総合病院に寄付をした作品です。

バンクシーはこの作品と一緒に「皆さんがして下さること全てに感謝します。白黒の作品ですが、少しでもこの場所が明るくなって欲しいと、願っています」というメモを残しています。

コロナウイルスの中、最前線で戦っている医療従事者に向けて、世界を救うのはヒーローではなく医療従事者の人であることを示しています。

今、コロナウイルスが落ち着き、前のように人とコミュニケーションが取れるようになったのもすべては、最前線で戦い抜いてくれた人々の存在がいることを改めて感じました。そんな当たり前の日常があることに感謝して過ごしたいと思いました。


アートから考えられること、考えさせられることはたくさんあります。今まで、気づかなかった潜在的な気持ちをアートは引き出してくれる力があるのだと思います。

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