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〇〇派とか〇〇主義とか、よくわからない!

現在、美術検定3級合格に向けて勉強をしています。
4級に比べて、出てくる絵画、作者の名前、そして美術史が格段に難しく感じます。

どうして、美術ってとっつきにくいんだろうと考えた時に、〇〇派や〇〇主義、技法などが難しさを感じさせます。

今日は、〇〇派や〇〇主義について出来るだけ簡単にまとめたいと思います。

〇〇派と〇〇主義の違いは何??

まず、ここからスタートしましょう!

〇〇主義とは、芸術運動自体を指します。

〇〇派とは、その運動を推進した作家の一派のことを言います。

(なるほど🧐一個賢くなったぞ!)

17世紀末〜20世紀初め
バロック〜近代美術への道のり


バロック

バロックとは、ポルトガル語で「不整形な真珠」を意味するバローコに由来していると言われています。

この時代は、イタリア・ルネサンスの伝統を受け継いだものでした。基本に従いながらも強烈な効果のある絵画を作り出そうとしました!

「聖マタイの召し出し」カラヴァッジョ
「バッカスとアリアドネの勝利」

(うわぁーお😲劇的で複雑〜!!)

ロココ

ロココとは、フランス語で「ロカイユ」に由来します。甘く優雅な雰囲気をもった美術が流行しました。
(重厚な様式の後は甘い系なんだ!塩っぱい系の後は甘い系が欲しくなる的な?🍫)

新古典主義

ポンペイの遺跡から古代ローマ時代の都市が丸ごと見つかったことから、古代ギリシア・ローマ美術が再び見直されました。
(ルネサンスPart2的な〜🤔)

「サン・ベルナール峠を越えるナポレオン」ジャック=ルイ・ダヴィッド
「グランド・オダリスク」アングル

(ルネサンス期とは違って、時代の政治的理想や美の理想をさらに追求している感じだね!😌)

ロマン主義

新古典主義は「こうあるべきだ!」という決まりが多かったことから、「もっと自由に描きたーい!」という人々が現れました。
それが、ロマン主義です!
(やっぱり、理論より自由な空想でしょ!🗽)

🟣ラファエル前派
ラファエロ以後の西洋絵画を廃れたものと見なし、それ以前の美術を基本とした芸術運動グループです。
(ラファエロは頂点だーー!😤)
このグループではミレイやロセッティらが中心でした。

「オフィーリア」ミレイ

写実主義

イギリスの産業革命により、社会が豊かになっていく一方で、貧富の差が大きくなっていきました。
「夢や理想を描くのではなく、今の現実を描かなくては!」と労働者や農民の自然の姿を忠実に絵画の中に再現しようとしました。

「落穂拾い」ミレー

(うわぁ、リアルな生活って感じ!親近感が凄い。)

🟣バルビゾン派
1830年頃からパリの郊外にあるテーヌブローの森のはずれの村、バルビゾンに住みつきます。自然に基づく風景画をたくさん描き、「バルビゾン派」と呼ばれる新しい風景画派を作りました。
(この頃アカデミーで認められていた絵画は、神話や物語で、風景画盛んではなかったらしいよ!)

「ベッキニーの村」デオドール・ルソー

(静かで、穏やかな村の雰囲気が伝わってくるね。)

印象主義

(来た!来た!これは、あの印象派のだ!)
日蔭や日なたの違いなど、光による色の微妙な変化までもとらえた、生きた絵画を作ろうとしました。しかし、絵画とはアトリエで入念に仕上げるものという考え方が一般的であったことから、「印象にすぎない絵」と批判されました。

🟣印象派
19世紀後半にフランスに登場してきた一群の画家たちを「印象派」と呼びます。

ポスト印象主義

印象主義の画家たちが世間で認められるようになった1880年代半ば頃にパリに新しい世代の画家たちが現れていました。それぞれの道を切り開いて独自の芸術を創造していきました。
ゴーガン、ゴッホ、スーラ、ルドンらがポスト印象主義に当たります。

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」スーラ

(これ、全部「点」だけで表現しているんだって!点描というらしいよ!)

「マナオ・トゥパパオ」ポール・ゴーガン

(色使いがすごいね~。鮮やかな色やはっきりした色使いだね!)

🟣ナビ派
1892年にパリのアカデミー・ジュリアン出身の画家たちによって結成されたグループです。目に見える瞬間の世界を表現する印象主義に不満を感じ、ゴーガンの力強い色彩表現、画面構成を取り入れもの憂げな感じを持った装飾的な画風を作り上げました。

「花畑のフェンス」ポール・セリュジエ

(確かに、印象派とは違って、ゴーガンの強い色合いに似ている気がする!)

象徴主義

象徴主義とは、見慣れた光景や身の回りのものを描きながら、特別な意味を浮かび上がらせたり、目に見えない世界を表現しようとすることを言います。
(夢、死、幻想、愛…とか目には見えないよね。)

「叫び」ムンク

(恐怖感や不安感をすごく感じる絵ですね。)

象徴主義は、ラファエル前派、ゴーガン、ナビ派、アルノルト・ベックリーン、グスタフ・クリムト」などが挙げられます。


すごく、長くなってしまいました。最後まで見ていただきありがとうございます。少しでも、美術の流れがわかっていただけたら幸いです。
歴史的な流れを見た中で、「絵画の在り方」をそれぞれが模索しているのだと感じました。なので、古代の方法に立ち返ったり、新しい絵画の方法を提案したり、繰り返されているような気がしました。
また、どんな時代でも新しい方法が提案されたり、変化を生み出されたりすると、反発や批判が起こるものなのだと思いました。「変化」というのは、どの時代でも大きな葛藤が伴うものということですね!

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