【海底でも地すべりが起こるの?】ゆるく楽しむ月曜地質学:2022年7月18日号
昨日は疲れてしまったのか、うっかり夕方に寝てしまって目覚めたら22時!
noteの投稿を諦めるわ、鎌倉殿の13人は見逃してしまうわで散々でした(笑)
というわけで、今回は「月曜地質学」になります。
海底地すべりとは?
前回は「タービダイト」という地質学の専門用語について紹介しました。
このタービダイトは海底地すべりが原因の1つだと話しましたが、では海底地すべりとはいったい何なのでしょうか?
例えばグーグルアース等を見ると、海底も地形が一様ではないと分かりますよね。特に陸地の周囲は、急にズドン!と低くなるわけではなく、比較的浅い海が広がっています。
約11万年~1万5000年前の最終氷期には、この浅い海も陸地だったと言われています。
断面で見ると、海底地形は上図のように階段状になっており、上で話した「浅い海」は図の左側の段で、これを大陸棚(たいりくだな)と言います。
(※上の図は「国連海洋法条約」で定義された大陸棚の範囲であり、地形的な大陸棚は左側の段を指します)
大陸棚より海側は急傾斜になり、さらに海が深くなっていますよね。
この大陸棚と深海との間の急斜面が地震などの何らかの原因で崩れてしまうことを、「海底地すべり」と呼んでいます。
言葉としては「地すべり」ですが、現象を突き詰めて考えると、陸地の地すべりとは必ずしも同じとは言えないと思います。
そしてこの海底地すべりは、しばしば海底ケーブルを切断してしまうということで、私たち人類の頭を悩ませています。
私たちが普段何気なく使っている通信(電話やインターネット等)を支えている海底ケーブルを脅かす海底地すべり。そしてその崩れ流れた土砂がつくる地層がタービダイトということになります。
そう考えると、意外なところで私達の生活に関わっていると言えますよね。
今週の予告
今回もまだ、原稿を書いていません。どうも体調がイマイチで、色々なことが思うように進まずに焦っています・・。
そのため、またまたタイトルは未定ですが、以下の予定で考えています。
日付が遅れたり投稿されない場合は「ダメだったんだな」と思っていただければ幸いです(;^_^A
なお都道府県シリーズは埼玉県が終了し、富山県がスタートします。
これは私のメンバーシップ「ゆるく楽しむ 大地の歴史妄想サロン」の「先取りお得プラン」に参加していただいている、松井さんからのリクエストによるものです!
今週もよろしくお願いいたします!
参考文献
西村 昭、湯浅真人、岸本清行、飯笹幸吉(2013)大陸棚画定調査への挑戦ー国の権益領域拡大と地球科学の貢献ー.Synthesiology Vol.6 No.2 pp.103-117.
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