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【ブラックサンド・ビーチ】ゆるく楽しむ月曜地質学:2024年11月4日号

ついに11月ですね。
晴れた日でも少し肌寒いかな?と言う日が増えてきました。
今週からハンサラの方の仕事が立て込んでくるので、無事に乗り切れるだろうか?と少々心配な日々です(;^_^A

ブラックサンドとは?

「悪いサンドウィッチマン」ではありません(笑)
意味は直訳そのままで、「黒い砂」のことです。

以前、砂浜の砂はなぜ白いのか?と言うお話をしました。
かなり昔の記事なので読んでいない人もいるでしょう。

この頃は内容が分かるような題名にしていなかったんですね(;^_^A
探すの大変でした(笑)

簡単に説明すると「砂(岩石が砕けたもの)が山から川で運ばれて流れて来るうちに、黒っぽい鉱物が風化してなくなり、風化しにくい白い鉱物が残るため」です。
もちろん「もともと白っぽい岩石」もあるため、例えば上流の山が花崗岩であれば、風化しようがしまいが白い砂浜になります。

逆に、海の近くに黒っぽい岩石を含む地層があれば、黒い鉱物が風化する前に海に漂着するため、黒い砂浜ができます。

秋田県八峰町の海岸:筆者撮影

黒いですねぇ~。

秋田県八峰町の海岸に見られる凝灰角礫岩の露頭:筆者撮影

このように、この地域一帯には黒い岩石を含む地層が広く分布しています。
そのため砂浜も黒いんですね。

秋田県八峰町の海岸②:筆者撮影

こうして見ると、黒い砂浜もなかなかにオツです。

実は今日まで4泊5日で秋田県の北西端にある八峰町(はっぽうちょう)へ行ってました。
八峰町には「八峰白神ジオパーク」があり、noteを通じてガイドさんと知り合いになり、それ以来、ガイドさん達へのアドバイザー的な立ち位置でお付き合いさせてもらっています。
八峰町へ行くとガイドさん達から「先生」と呼ばれるので、何だかこっぱずかしいのですが(;^_^A

今回は主に地質の取材目的で行き、たくさん収穫がありました。
もしかしたら大発見かも?と言うものもあったのですが、それは当面ヒミツにしておきます(笑)

本日のトップ画像も八峰町の海岸です。

海は綺麗だし食べ物も美味しいし、温泉もあるし、地質も面白いし、とても良いところです。
白神山地と言えば青森のイメージが強いかもしれませんが、八峰町の北部は白神山地の南西部です。つまり白神山地の「西の玄関口」でもあります。
大自然に触れたい人にとって、とても魅力的な土地です。
みなさんもぜひ、秋田県の八峰町に遊びに行ってはいかがですか?

今週の予告

先週は上記のように出張生活で濃密な時間を過ごしていたため、その間は執筆はできていません。
しかし「日本の歴史と地形・地質」の方は事前に書いていますし、都道府県シリーズも何とかかけると思います。

地質調査の仕事が立て込むため、それがネックではありますが(;^_^A
以下の目標で頑張りたいと思います。

〇11/6 水曜日:日本の歴史と地形・地質
「織田信長の伊勢侵攻」を地形・地質的観点で見るpart2【合戦場の地形&地質vol.7-2】
※タイトル変更します

〇11/8 金曜日:都道府県シリーズ 2週目
武儀川支流の河川争奪について【都道府県シリーズ第2周:岐阜県 山県市編no.13】
※タイトル変更します。

では、今週もよろしくお願いいたします。

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