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まるで黄金の滑走路!:福岡県北東部山間地域【バーチャル観光vol.6】

福岡県北東部山間地域は、かつては大陸の一部であり、古生代石炭紀から中生代白亜紀(約3億3千万~8400万年前)の地層でできています(※詳しくはコチラ)
その中でも特に目立つ地形がありますので、今回はそれらを見に行きましょう♬

光っている??

では行ってみましょう!

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スーパー地形(カシミール3D)より抜粋。
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。

見ようによっては割れたハート型に見えなくもない山地(;^_^A
何だかやけに目立つ場所がありますよね?

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急降下して近づきました!!
ん?なんか光っているように見える??
まぁそれはアプリの色合いのせいですが・・(笑)
テッペンが平たい台地状の地形で、南西は一部人工的で、北東には小さい穴がいくつも見えるような・・・。

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さらにズーム!!
むむむ!こ、これは!!!

お気づきでしょうか?
この地形、見覚えありませんか?

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シームレス地質図V2をかぶせました。
問題の場所は青色一色!
これは石灰岩です。
約3億年前サンゴ礁が海洋プレートの上に載ったまま、まるでベルトコンベアーで運ばれるように北上し、大陸のヘリにくっつきました。

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以前お話しした山口県の秋吉台岩手県の岩泉町と同じ、カルスト地形です。石灰岩は水に溶けやすいので雨水などの影響で穴だらけになります。

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「平尾台」という地名です!!

南西の人工地形は石灰岩を露天掘りで採掘している鉱山だったんですね。
そしてやはり鍾乳洞があります♬
図の東に見える「千仏鍾乳洞」のURLを下に貼りますので興味のある方は覗いてみてください。


バーチャル観光

見事なテーブルマウンテン。ぜひ実物を見てみたいですが、今回はスーパー地形アプリの画像をお楽しみください。

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空中写真で見るとこんな感じ。
草木が生えてなくて岩がむき出しの迫力のある景色ですよね。

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拡大!!
建物と比べると、穴は案外と大きいのですね。
そして露天掘りが何とも言えない幾何学模様になってます!

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さらに拡大!
うおおおお!家のすぐ隣に穴があるんですけど(;^_^A

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3Dです。まるで空母ですね~。

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何も知らずに肉眼でこれを見たら、かなりの異世界感ですよね(笑)


もう1つ!

そう、南の方にも気になる地形があるんです。

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これも露天掘りっぽいですね。
そしてやや北の東西にはテカテカしたノッペリ山が・・。

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露天掘りノッペリ山石灰岩(青色)ですね!

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露天掘りの山は「一ノ岳」、その北は「二ノ岳」「三ノ岳」という山だそうです。

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3Dです。
左のピークが二ノ岳、右上のピークが三ノ岳です。

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空中写真画像です。
お、おや??
光の加減でしょうか?
一ノ岳が綺麗な黄金色に輝いています!
滑走路のような発着基地のような雰囲気ですよね。

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3Dです。なんかカッコよくないですか??

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これは是非、実物を見てみたい!!


アクセスの御案内

本物を見たくなった人のためにご案内をば。

〇平尾台へのアクセス
・電車

JR日田彦山線(ひたひこさんせん)の石原町駅で下車。タクシーで約20分。
・自家用車
九州自動車道を小倉南ICで降り、国道322号線を南下。
県道28号線(直方行橋線)で南東へ。

〇一ノ岳へのアクセス
・電車
JR日田彦山線(ひたひこさんせん)の香春駅(かわらえき)で下車。北西を見ると、すぐ目の前です。

・自家用車
九州自動車道を小倉南ICで降り、国道322号線を南下。
県道28号線へは行かず、ひたすら国道322号線を南下すると右手側に見えてきます。


今回は以上となります。
お読みいただき、ありがとうございました。

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