【何事もやってみれば怪我の功名】ゆるく楽しむ日曜地質学:2023年10月15号
10月も半ばになり、だいぶ涼しくなりました。
今年の夏は猛暑で大変でしたが、これから寒くなると思うと、それはそれで嫌ですねぇ(;^_^A
先週は仕事等色々と重なり記事投稿をお休みしてしまいましたが、今週は復活しますので、よろしくお願いいたします。
「都道府県シリーズ市町村単位」の怪我の功名
何事も「やってみるべき」だなと感じましたので、みなさんにも聞いていただきたいと思い、書くことにしました。
「普通の地形」を紹介する試み
「都道府県シリーズ」では、新たな試みとして「市町村単位」で地域の地形・地質的特徴を紹介しています。
しかしこの場合、これまでとは発想を変える必要が生じる可能性があり、実は始めるのを躊躇していました。
どういうことかと言いますと、選ばれた場所によっては「普通の地形」を題材にせねばならないからです。
「普通の地形」と言うと語弊がありますね。
「地形・地質的に一般的」あるいは「標準的」と言う表現が妥当かも知れません。
しかし、何事も経験です。
チャレンジしてみた結果、新しい気づきを得ることができ、「やって良かったな」と思っています。
以前はどんな感じだったかと言うと・・
これまでは、選定した都道府県と地域から、どの場所で何をテーマにするかは自由に選定していました。
書き始めるときには、地形図とにらめっこし、「珍しい地形だな」「何でこんな地形が出来たのだろうか?」と、私自身が興味・関心を持つような土地を探すところからスタート。
しかし、地域によっては目を引く場所が無かったり、あったとしても直近と似た話になってしまい、採用を見送る場合も多々あり・・・。
それが「書けない」原因の1つでもあったわけですが(;^_^A
また一方で、選定した土地が「どのように『普通の地形』と違うのか?」を説明する際に、そもそも専門外の方々にとって「普通の地形」がピンと来ない可能性もあるので、説明に困る場合もありました。
「怪我の功名」は2つ!
選んだ市町村が「一般的な地形」だった場合でも、何かしら書かねばならない。果たして「ネタ」は見つかるのか?と不安に感じつつも・・。
「とにかく、その場所の地形を、ただただ説明してみよう」と開き直ったのが正解でした。
そして書けたのが上で紹介した記事です。
考えてみると土地も人間と同じだなと感じます。
「世界的に珍しい地形・地質」なんてそうそうありません。
人間だってそうですよね。
例えば、大谷翔平選手はとんでもなく凄い野球選手ですが、同じ日本人でも、大部分は「普通の人」です。
でも私やあなたは、普通の人ではあるけど、この世に1人しかいない。
土地も同じです。
地形・地質的には一般的かも知れませんが、その土地はそこにしかありません。決して珍しくなく派手ではなくとも、その土地ならではの特徴や成立ち、歴史があります。
一見すると同じ平坦地でも、実は微妙に段差があり、それが要因となって土地の使われ方が微妙に違う。
そんなところは他にも沢山あるでしょう。
でも1つ1つ「その場所」を見ることは、地味かも知れませんが、それはそれで面白いのかもしれません。
そしてそのような土地を地道に紹介することで、読者の皆様に「一般的な地形」とはどんなものか?が、自然に伝わっていくのではないかと思います。
と言うことで、新しい「都道府県シリーズ」に少しでも興味を持っていただければ幸いです。
今週の予告
仕事の方はひと段落していますので、何とか頑張って描いていこうと思います。もし予告通りに記事が投稿されなかったら「体調崩したのかな?」と思っていただけますと幸いです。
では、今週もよろしくお願いいたします。