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人は気力でございます

人間は、万事気力だ。

ばんじー・きりょくである

気力に始まり、気力に終わる。それだけだ・・

他には何もない。

わかる人にはわかるし、わからない人にはいくら説明してもわからない。なので、

人は気力である

とだけ書いて、それで終わりにしたいところだ。

気力でございます!

気力でございます!気力でございます!

応援ありがとうございます!

気力でございます。気力でございます。

気力をよろしくお願いいたします!

気力を振り絞ってがんばっております。

なにとぞ、みなさまのお力で気力を国会に送ってください。

気力でございます!こんにちは!こんにちは!こんにちは!

ご声援ありがとうございます!気力をよろしくお願いいたします。

・・などととりあえず書いては見たものの、これで何かが伝わるとも思えない。

ヒトと人

この一か月、実家と呼ばれる廃屋に滞在した。

よくぞここまで汚く、ボロっちくできるな

と感心するほどの状態で、詳しく書いても読んでいる人の気分が悪くなるだけなので書かない。

よく「人が住まなくなった家は急速に傷む」といわれるけど、その意味では、すでに急速に痛んでおり、これは家屋が、住んでいるヒトを人と認めていない証ではないだろうか。

ぼくが親を悪い書くと不都合があるけど、家が人と認めないならそれは家の勝手なので、だまって受け入れたい。いろんな意味で公正な判断だと思う。

とはいえ、人がヒトを放置できないのが浮世である。しかし、メンタルをやられたらそこで終わりでもあり、こころの健康を維持しようとおもえば、気力が頼りだった。

気力は自家発電

気力というヤツは、自家発電みたいなもので、周囲の状況とは無関係に、出せる人ばバーンと出せるし、出せない人はまったく出せない。

有利な時には気力が出て、不利な状況では気力が出ない・・などというのは気力ではなくて、単なる勢いである。

ぼくが気力と呼ぶものは、状況次第で湧いたり湧かなかったりするようなるハンパな気分ではなくて、気がめいろうが、八方塞がりだろうが、こんこんと湧き上がってくるエネルギー。

そんなものがあるのか?

と言われそうだが、かの中村天風先生によれば、万事はこの気力で決まるのだそうだ。以下『ほんとうのこころの力』という本から引用するけど、

人間の気持ちは誠におそろしいものである。たとえ医学上からみれば助からないような病人の枕元に行っても、こちらが元気で積極的態度のときには、その人間の状態がずうっと良くなってしまうものだ。私はそれで、どれほど危篤になっている人間を助けてきたかわからない。「さあ心配するな!俺が来たからもう大丈夫だから、いいか!俺が駄目だといったら覚悟しろ。俺が駄目だといわなければ大丈夫だから!」というとずうっと勇気が出てくるものです。

pp.178-179

こうも言っている。

医者がさじを投げ、だんぜん治らないと決められたような病でも、心が病に打ち克っているような、積極的精神の状態であると、その病が治らないまでも、医者がびっくりするほど長生きをするというような場合が、実際にしばしばあるものです。

p.111

気力を出す方法

では、どうやったら、その気力がわいてくるのか。・・というと、そんなに一息で身につくような方法があったら苦労はないけど、たぶんないと思う。

塩沼亮純大阿闍梨は、「こころの針がマイナスに触れたらプラスに戻す。これを延々と何十年もやり続けて、いまでは何があってもマイナスに振れなくなった」といっている。やり方はひたすらマイナスの針をプラスに戻すことを繰り返しただけらしい。

たぶんこうやって根気強く体でおぼえていくしかないのだろう。

とはいえ、マイナスに振れている心をプラスに振らせるようになるには、いくつかステップがあるような気がするので書いてみたい。

まず第一に、気持ちがマイナスに振れたとき、まずは

マイナスに振れたな

と気づかなければならない。ところが、人は自分のこころがマイナスに振れていることにすら、気づかないことが多い。プラスに戻すことを考える前に、まずは、こころの針をモニタリングするクセをつけないと。

その上で、

滅入ることがあったら滅入るのがあたりまえ

という考え方を見直さないといけない。

それがほんとうに当たり前なのか。天気のいい日には、こころもカラッと晴れて、ジメーっとした日にはこころもジメーっとするのがあたりまえなのだか。

ウチのオヤジなんかまさにそういう感じの人生で、滅入ることがあったら滅入り、浮かれることがあったら浮かれているだけだった。夕暮れになったら手元も暗くなり、朝が来たら明るくなるというだけだった。

しかし、ヒトは外が暗くなっても電気で手元を照らすようになり、そうすることで文明は拡大した。

心も同じで、周囲が暗くなっても、自分のこころだけはいつでも明るくできるというのが天風先生の言いたいことなのだろう。。もちろん、

滅入ることがあったら滅入るのがあたりまえ。それでなにがいけないの?

といわれればいけないことなどない。暗くなったらねればいい、といっているのと同じで、それで悪いわけがない。

ただ、ぼくは暗くなったら電気をつけるという選択肢もあるとわかったので、自家発電でがんばってます、というだけだ。

モリタクさん

最近、わかりやすい事例があった。

経済アナリストのモリタクこと森永卓郎さんは、しばらく前から末期がんで闘病中だそうだ。それで、けっこう気力で持ち直しているらしい。彼の言葉によると

森永氏は「気持ちなんだと思うんですよ」と答え、10人以上の医師に聞いた話として、「免疫細胞が活性化する理由の、少なく言う人でも3割、多く言うお医者さんだと5割くらいは、“前向きな気持ちだ”って」と続けた。

天風先生の教えを地でいっている感じだが、ここまで気持ちの強い人はザラにはいないだろう。

とはいえ、人間の潜在能力をわかりやすく示してくれているので、実にありがたい。ただし、簡単にこうなれるわけではないとも思う。

その意味でも、この一か月はいいトレーニングだったんだけど、具体的にぼくがどうやっていたかどというと、朝、目が覚めるたびに

人間、気力だ!

と思い、めげることがあるたびに人間、気力だ!と思っていた。

気力だ!気力だ!と、バカみたいに繰り返して気持ちをアップさせていた。気の長い話ですが、ほかに道がないので、そんな感じでやってます。

何かお役に立てれば幸いです。明日も気力でやっていきます!
それではまた!

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