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疑心が世界を救う?

いま、アメリカを中心に陰謀論が花盛りだ。トランプ大統領のおかげで一気に脚光を浴びている。

ところで、ぼくは陰謀論に対しては基本的に「どっちでもいい」というスタンスである。そう言うと「否定するのか」と言われるだろうが、否定するつもりはない。

否定しないと言うと「じゃあ肯定するのか」と言われそうだが、肯定するつもりもない。くりかえすけど「どっちでもいい」。

一番よくないのは、振り回されることだ。「振り回されない」というのは否定ではなくて、肯定・否定の議論の中に入っていかないということである。

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わかりやすい例をあげる。

たとえば幽霊が現れたとする。その存在をぼくは否定しない。ただし、ほかでやってほしいと思う。いちいちかまっていられない。

UFOが現れたとする。ぼくに特別な用事があってでてきたのなら相手をするけど、たんに姿を見せるだけならヨソでやってもらいたい。ふわふわ浮いているだけの連中にいちいちかまっていられない。

否定はしないけど、ありがたがる気持ちもない。

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陰謀論というのは、なんでもかんでも疑ってかかる。

愛が地球を救うかどうかは知らないけれど、すくなくとも疑いが世界を救うことはない。否定はしないけど、ありがたがるつもりもない。

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ここからワクチンのハナシ。

ぼくは在宅ワーカーで街中に外出することはめったにないし、ふだんどおりに生きていればウイルスに感染する可能性は低い。ワクチンを接種しなくても不自由なく安全に暮らせる。

しかし、ワクチンが完成し、自分の番が回ってきたら接種するつもりだ。それは、助かりたいから接種するとか、助かりたいから接種しないとかではない。

作ってくれた人を信じるからですね。政府や医療機関にだって、人を助けるために懸命にがんばってくれている人たちはたくさんいる。そりゃあ、よこしまな根性でうごいているいヤツもいるだろうけど、がんばってくれている人たちだっていっぱいいる。

悪いやつを疑うヒマがあったら、がんばっている人たちを応援したい。

世の中、うたがいはじめたらきりがない。

なにかあったらそこまでの運命だと思ってあきらめる。人をうたがって生き延びるより一万倍マシである。

医療機関のみなさん、政府機関のみなさん、製薬会社のみなさん、いつもありがとう。

信じてますよ。


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