情報がタダだと思っていたらとてもキケンだ
YouTubeは、2020年現在で毎分500時間アップロードされているそうだ。1時間あたりに勘定すれば500時間×60分=3万時間分アップロードされていることになる。つまりあなたが1年365日24時間倍速でみつづけたとしても、1時間ごとに2万9998時間ずつ遅れていく。そのうえで動画サイトはYouTubeだけではなくて、BitChuteとか、Rumbleとかodyseeなどろいろある。
これだけの情報がタダであふれていると、量が多いだけではなく誤情報も多い。いたずらに時間をうばっていくだけでなく、誤った方向へみちびていく。
つまり1時間ごとに2万9998時間ずつ遅れていく中で、手当たり次第に動画をあさっていたら本当に必要なものに出会うのはまあムリである。ポイントポイントで適切な判断力を持つ人に頼ったり、助け合ったりしなければむずかしい。
このことはわかっている人にはいまさら言う必要がなくわかっていない人には受け流されてしまうのだけど、いまは自分が生きていくために最低限必要な情報を正確に集めようと思ったら多少のお金がかかる時代だ。それほどかかるわけではないけどゼロ円で集めるのはムリである。誤情報につかまっている人を見ていると、判断力がないというよりもゼロ円で済ませようという考え方の人が多いようだ。
たとえば、ぼくはここ10年ほど「 J News Letter」というビジネス系のメルマガを購読している。たとえば昨日届いたメールは「オルタナティブデータ」の動向をまとめたものだった。メルマガ1本あたりに換算するとたかだか140円の有料情報にすぎないが、このレベルの情報を自力で収集しようと思ったら140円どころか14万円もらってもぼくにはできない。
この情報にお金を払わないのはぼくにとってはリスクが高すぎる。ただしこれはあくまで「ぼくの生き方」でしかなくて、どの情報にお金をかけるかにその人の生き方が出る時代だと思う。Netflixにはお金を払っても払わなくてもどちらでも平気だが、それはぼくがクリエイターではないからだろう。
いずれにしろ、情報がタダみたいに見える時代にほんとうにタダだと思っていたらとてもキケンだ。