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フリージャーナリストの見たウクライナ③

現在、ウクライナには、世界中からフリーのジャーナリストが入り込み、激しい戦闘のあった地域でYouTube配信を続けている。

彼らはクラウドファンディングで資金を調達しているため、ウクライナにもNATOにもロシアにも忖度していない。

そうしたフリージャーナリストのひとりに元米海軍兵士のパトリック・ランカスター氏がいる。かれの証言は、最近ではBBCなどの主要メディアでも紹介されているので見た人もいるかもしれない。

昨日、一昨日に続いて、ランカスター氏の取材したマウリポリの状況をそのまま紹介する。氏の取材方法は、現場で一般市民に手当たり次第にインタビューするというものだ。ぼくは状況を判断する立場にはないので、昨日に続いて動画をみたまま紹介しておく。

***

「ウクライナ軍の女性スナイパーに市民が殺された」と語るマウリポリ市在住の男性(姓名不詳)

この動画は5月6日にアップされたもので、ランカスター氏の動画の中では比較的新しい。

取材しているのはランカスター氏本人ではなく、Nadezhda Lancaster(ナジェージダ・ランカスター)と記載されている。ウェブ情報によるとパトリック氏の奥さんですね。

以下、ナジェージダ氏を「ラ」
住民の男性を「住」と記載します。

この男性は、妻と娘と三人で、地下室で避難生活を送っているとのこと。最初に「撮ってくれ」とつるしてある服を、懐中電灯で照らす。

「撮ってくれ」と服を照らす

住「チェチェン軍の兵士がくれたんだ。食料も水もタバコもすべて彼らがくれたんだよ。」

ラ「今の状況は?」

住「撃ち合いはアゾフスタルだけで、ここにはもう攻撃はないよ」

ラ「市民で死んだ人はいますか」

住「たくさん死んだ。学校のそばに埋めているんだ。6人は埋葬したけど、残り6人は置いたままだ。他にも、建物の倒壊で5人が生き埋めになってる。」

ラ「けが人はいますか」

住「みんなだよ。ウクライナ軍が来て住民(8~9人)は建物の地下に閉じ込められた。

ウクライナ軍はわれわれの上でDPR(ドネツク軍)とロシア軍に対してロケット弾を撃ち始めたんだ。はげしい応酬があり、5階建てのビルがドミノ倒しに倒壊したんだ。撮りたいなら案内するよ。」

ラ「ロシア軍の扱いは」

住「ウクライナ軍よりはましだった。かれらは水も食料もくれなかったし。」

このせまいところに大勢押し込められていたんだ。肘とひじを突き合わせて、ウクライナ軍は外に出してくれなかった。ロシア軍がきて、チェチェン軍が来て、ようやく外に出られた。」

(ここで地下室から外に出る)

住「あの建物の緑色のバルコニーが見えるだろ。あそこにウクライナ軍の女性狙撃手がいて、ここで一人、あそこで二人撃ち殺された。」

ラ「撃ち殺したって、市民を?」

住「そうだよ」

ラ「あなたは移住しないの」

住「ロシアに行くつもりさ。ここにはもうなにもない。親戚はすべてロシアにいる。」

(上空をロケット砲の音)

住「ここが市民を埋めた墓だ(と個人名を上げる)。まだ埋めてない人もいる」。

ラ「知っている人?」

住「いいや、しらない人たち。ビルの下敷きになり、助け出されたときには死んでいたんだ。」

***

こんな感じで、ランカスター氏の戦場レポート動画はいまのところ88本ある。以下が88本の再生リストです。

見ているだけで膨大な時間がかかるし、全部紹介していたら、ほかのことを書けないのでこれくらいにします。でもテレビ報道を見るよりはましかなあ。

そもそも、この男性の言っている「ウクライナ軍の女性スナイパー」の話もわけがわからない。

今、ロシア兵が民間人殺害の容疑で裁判されていますが、それならこのスナイパーだって裁判にかけられないとおかしいのでは?

そもそも停戦前に戦争犯罪裁判が始まるって聞いたことないけど、なぜ世界中は「当然」って感じになっているんだろう?ナゾだ。

中国もあいかわらず「ナゾのゼロコロナ政策」を続けているし、感染者数ゼロだったはずの北朝鮮がいきなり感染者数を公表したのもナゾ。世界はナゾばかり。バカなシロートにはわけがわからない。

だれか説明してほしいっすよ。


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