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いい加減でも、ゼロよりはまし
これは"あるある"だと思うけど、ぼくはテレビを録画しても見返すことがあまりない。
じつはここだけの話(ここだけですよ~)昨年暮れのM-1決勝戦を録画したまま、まだに見ていない。
見たいと思いつつ、なんやかやとほかに見なければいけないものが出てきてそちらを優先してしまった。また、M-1にかぎって言えば、旬のモノなので時間が立てばだんだん動機が薄れてくるというか、じわじわと後回しになってしまう。
ちなみに、FIFAワールドカップの決勝トーナメントは、ロシアの前の、ブラジルの前の、南アフリカのさらに前の、ドイツワールドカップの試合すらまだ見直していない。
自分がこういう感じだとわかっているので、録画にたよらないよう気をつけている。NHKスペシャルは録画しつつ同時に見る。
逆に言うとそのとき見れない場合は録らない。「あとで見直す」などと言ってもしょせん口だけである。口先男である。
毎日毎日、大型経済支援策が発表されたり、クーデターが起こったり、FBIが死傷したりするので、後ろを振り返る余裕がなく、見る機会を失ってしまうのだ…と口先男は言う。
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録音についても同じことが言える。
録音OKのセミナーや講演会などでは録音させてもらうことが多いが、録っても、まあ聞かない。
それがわかっているので、現場では必死にメモを取る。メモ帳に書きなぐって一冊使い切るのがいつものことである。それを帰宅してから「できるだけはやく」パソコンでまとめるのである。
こうしてとっておいたものは、ほんとうに何度も何度も読むし、身になる。
最近はオンラインセミナーが多くなったが・・・というかそれしかないけど、聞きながらひたすらキーボードをたたく。動画を保存可能な場合はいちおう保存するんだけど見直したためしがない。けっきょくは自分のつたないメモがたよりになってしまう。
世の中がデジタル化し、再現性の高いコピーが簡単に手に入るようになってから、自分の中で完ぺき主義のハードルが上がってしまったような気がする。「あとでちゃんとみなおせばいい」という気持ちが、メモだけだった時代よりも強い。
それでついつい保管するだけになっているものが増えてしまった。
それに対抗するには、テレビならそのときその場で見る、セミナーはひたすらメモを取る。これを徹底するしかないよな~と思う。