長く会っていない友人へ
学生時代にいちばん親しかった友だちとは、もう20年近く連絡していない。ただし、ぼくから疎遠にしているつもりはない。
連絡しないのは、したくてもできないのである。引っ越しをくりかえす間に、アドレス帳や過去の年賀状をごっそり紛失してしまった。
いくら探しても出てこないので、捨ててしまったのかもしれない。数日前の記事に書いたが、15年ほど前に本を完全断捨離したことがあり、あのとき資源ごみに出してしまった可能性がある。
ほかにもごぶさたしている人たちが多数いるんだけど、これも同じく、住所録がごっそり無くなったので、連絡がつかないだけである。ぼくのほうから距離を取っているつもりはない。
上記の親友には、かつての住所になんども年賀状を出したのだが、宛先不明で送り返されてきた。というわけで、
M田、これを見ていたら連絡ください。
・・・たずね人の広告みたいになってしまったな~。それにしてもなつかしい。今でも新聞にたずね人の広告を出す人っているのだろうか。
昔の新聞には
かずお、どこにいるんですか?帰ってきてください。母より
みたいな広告が求人欄によく載っていた。今ググってみたら、昔のたずね人の画像がいっぱい出てくる。
花子、至急帰宅せよ
修平、相続財産の期限が切れる。至急連絡してください。
公男君、みんな心配している。連絡せよ。昭雄
ネットのない時代の新聞には、こういうのがたくさん載っていたのである。
ところで、昔は鉄道の駅には「伝言板」というのもあり、みんな待ち合わせに使っていた。ケータイがない時代だったので他の連絡しようがなかった。
あの伝言板はいまどうなっているのだろうとおもって調べてみたら、2020年にJR東神奈川駅で復活していたみたいですね~
コロナ禍の閉塞感を発散するこころみだったのだそうだけど、かなりの反響があったらしい。伝言板には、スマホともラインともちがってゲームのようなおもしろさがあるよね~。便利かどうかは別にして。