来年から再来年に向けての備え
2008年あたりに「これからハイパーインフレが来るのではないか」というウワサが広まったことがある。ウワサというより経済専門家のあいだでもまことしやかにささやかれていた。
本当だともウソだとも判断がつかなかったが、最低限の準備はしておくべきだと思い日用品などはすこしずつ備蓄した。でも、ハイパーインフレは起こらなかった。
そのときに買いだめしていまだに残っているものがあり、見ると笑ってしまう。いま考えるとバカみたいだけど、結果が出てからならなんとでもいえる。
2019年にも似たようなことがあった。ぼくはとあるところで「来年はとんでもないことが起こる。お金は蓄えておいたほうがいい」と聞いていた。本当かどうかはわからなかったけど念のためとおもってまた懲りずに備えたのである。
2019年に「来年感染爆発がおこるか?」と聞かれたらほとんどの人が否定しただろう。そしてそれが起こらない理由を100個くらいならべたてたはずだ。ただし今回は現実となった。
100個の理屈を並べようと、現実を前にしたらむなしい。ぼくらにやれることは理屈をこねることではなくて、万が一のために備えることだ。なにも起こらなければ害はないが、何かが起こってからでは遅いのである。
来年から再来年に備えてぼくは
・生活資金をドル円ユーロ以外で持っておく
・生産者にコンタクトしてお米を譲ってもらう
・水耕栽培をやってみる
・トイレットペーパーを買っておく
・N95を買っておく
・2か所に生活の拠点を持つ
・同じ考えを持っている人たちとのネットワーク
などを始めている。ほかにもやれることはいくらでもある。
正直言うとメンドクサイが「そんなバカなことあるわけないでしょう」と理屈をこねるのはメンドクサさから逃げているだけのような気がするのでコツコツとやっている。
「なにもない」に50%賭けて「なにかある」に50%賭けている。なにもなければ笑って済ませて、それから良識派の笑いものになろう。そうなったらうれしいことだ。