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オトナの飲み方
お酒の飲み方については、かねてから持論がある。
「いきなり飛ばさない」
これがとても大事だ。
お酒が体内に入ってから循環するまでだいたい30分かかる。
個人差はあるが、ぼくの体感でも30分だ。
いまのんで、いま効いてくるわけじゃない。
30分まえに飲んだやつが、ドーンとくるのだ。
先月使ったカードの支払いが、今月くるようなことである。
記憶がなくなるほどのむときは、出だしから30分以内にすでに手遅れになっている。
とにかく、最初の30分は飛ばさないことだ。
これが身につけば、防げることはあまりに多い。
一度やってみればわかる。
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ところで. . .
ぼくの祖父の弟は、周辺地域一体では知らない人のいない有名なアル中だった。
名前は知らなくても、「ああ、あの人」という感じ。
ぶざまな姿がみなに知られていた。
ちなみに、ぼく自身、3日ほどウイスキーを飲み続けた経験がある。
なので、お酒をやめられない人に上からモノ申すたちばにはない。
そのかわり、おサケで人生を棒に振らないために、実際的なテクニックを提案したい。
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飲んで記憶をなくす自覚のある人は、飲む前にクルマのキーを自分の手の届かないところにやってしまおう。
のんでいるときの自分を信用してはいけない。
記憶のない状態でエンジンを回してしまったら、終わりである。
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覚せい剤じゃないんだから、サケをどんだけ飲んでもケーサツが踏み込んでくることはない。
泥酔してフラフラ出歩いても、それだけで逮捕されたりはしない。
有名なアル中として、家族が恥ずかしい思いをするだけですむ。
逮捕されるのは、運転するからだ。
お酒をやめられないのなら、さしあたってクルマのキーを遠ざけておけばいいだけで、かんたんなことである。
キーがなくても禁断症状がでるわけじゃない。
そこを軽く考えてはいけない。
. .とはいえ、そこを軽く考える人が多いからこそ「警察24時」が繁盛するわけだけど。
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とにかく、最初の30分だけペースを落として飲んでみることは、ぜひためしてほしい。
大人の飲み方として。