日本人にとっての羽田沖
これを読んでいる人の多くは飛行機で羽田に着陸したことがあるだろう。
ぼくもこないだ着陸したばかりだが、西日本方面から羽田に行くには、まず千葉まで飛んでいってそこで旋回してから、滑走路に降りていくのだ。
地上で羽田から千葉まで行こうと思ったら、モノレールに乗ったり電車を乗りついだりしてけっこうかかるけど、飛行機なら滑走路に入るための誤差みたいなものだ。
降りてから千葉方面へ向かう人にしてみれば、わざわざ家の上を飛びすぎて、羽田へ降りてから、もう一度千葉へ帰らなければならないのでめんどうである。千葉上空にさしかかったときに途中下車させてくれたら楽なのだが、そうもいかない。
途中下車したい
それで思い出したことがある。アメリカから関空へ帰ってくるとき、関空の滑走路に入るために旋回して、岡山上空まで行ったのだ。
ぼくは松山にかえるところだったので、関空に降りてからフェリーに乗ったら翌朝までかかってしまう。なので、
などと思いつつ岡山上空で旋回した。
ZOZOマリンが見えた
さて、その日の千葉上空は天気が良く、時刻は19時すぎで、ZOZOマリン球場がはっきり見えた。「おお、これがZOZOマリンか!」などと思いつつ写真を撮った。
ほんとに海の傍ギリギリなので、浜風でボールをとりにくいというのがよくわかる。
ちなみに翌日は、楽天TVでZOZOマリンの「千葉ロッテ 対 ソフトバンク」の試合を見ていのだが、ショートフライなんかも風に吹かれてグーンと曲がるのでキャッチが大変そうだ。
それを一塁側ベンチ方向から撮っている映像を見つつ「昨日はこれを上から見たんだよなあ・・」などと思っていた矢先に
のだった。
もしかするとぼくも昨日の試合でああやって映っていたかもしれないのだが、それを今日は一塁側から見上げている。
正確には一塁側から見上げている映像をネット経由で埼玉から見ているのだが、そう思うと、ちょっとした未来世界にいるようだ。
ホテルニュージャパン
さて羽田沖と言えば、ぼくらの年代にとってはとっさに
というキーワードが浮かぶ。犠牲者が出た事故なのでなつかしがってはいけないけど、ウィキペディアで調べてみると、逆噴射事故の前日にはホテルニュージャパンの火災が起こっていたことがわかった。
どちらの事故も大騒ぎになったことは覚えているけど、連続していたという記憶がない。東京消防庁は人手が足りなくてたいへんだったそうだ。
東京湾の未来と過去
ホテルニュージャパンもなつかしがってはいけないのだが、そこはかとなく懐かしい響きを感じてしまう。
1982年と言えば、角川映画『汚れた英雄』が公開されているが、これを「よごれたひでお」と読んだオヤジがいたという余計な記憶もつい蘇ってしまう。
ホントは、ロッテのアイスクリーム「爽(そう)」のおいしさと業務スーパーの魅力について書こうと思っていたんだけど、途中で話が逆噴射してしまってそこまでいけなかった。
それにしても、東京湾は、日本人にとって未来や過去を同時に感じる不思議な場所だ。