フリージャーナリストの見たウクライナ②
現在、ウクライナには、世界中からフリーのジャーナリストが入り込み、激しい戦闘のあった地域でYouTube配信を続けている。
彼らはクラウドファンディングで資金を調達しているため、ウクライナにもNATOにもロシアにも忖度していない。
そうしたフリージャーナリストのひとりに元米海軍兵士のパトリック・ランカスター氏がいる。かれの証言は、最近ではBBCなどの主要メディアでも紹介されているので見た人もいるかもしれない。
昨日に続いて、ランカスター氏の取材したマウリポリの状況をそのまま紹介する。氏の取材方法は、現場で一般市民に手当たり次第にインタビューするというものだ。ぼくは状況を判断する立場にはないので、昨日に続いて動画をみたまま紹介しておく。
さて、マウリポリの戦闘は2月24日から4月21日まで続いたとされるが、この動画は4月15日にアップされたものだ。マウリポリ市の中心部で、市民に直接話を聞いている。
Alexander Boroznyak(アレクサンドル ボロズニャック)さん。
「昨日(14日)、この小学校からカラシニコフ銃を持った兵士が市民に発砲してきた。ウクライナ軍だ。 DPR(ドネツク軍)の兵士に助けを助けを求めたら、掃討してくれた。」
実は、その前にもウクライナ軍に襲われているとのこと。
「海に泳ぎに行ったところを海岸に座っているウクライナ兵に撃たれて逃げ帰った。そして家族を避難所に連れてき、自転車で食料を取りに来たところで小学校から発砲されたんだ。」
(かなり感情的になり)「カメラに向かって言う。市民に発砲してきたのはヤク中とアル中の傭兵どもだ。アゾフだ!市民にも子供にも撃ってきた。」(真偽のほどはわかりません)
Kristina(クリスチーナ)さん。左端の腕を組んでいる人
「どこにも逃げるところがありません。DPR(ドネツク軍)が”家を建て直してくれる”と言っているのでここにとどまっています。プーチンもゼレンスキーも関係ない。平和が欲しい。」
通りがかりの人(姓名不詳)
「ウクライナ軍は劇場の横に陣取り、午前5時から8時半まで50~100回くらいロシア軍に向けて発砲した。
ロシア軍は3回しか撃ち返してこなかった。
ロシア軍とDPRはなんて辛抱強いんだと感心していたよ。
本気になればこの地区を粉々にできたのに。」
Dima(ディマ)さん。
市内中心部の劇場にはたくさんの人が避難しており、そのうちの一人。
「人道回廊があると聞いて多くの人が劇場に集まってきたが、そんなものはなかった。なんらかの爆発があったらしいがミサイルか爆弾かわからない。記憶が飛んでおり、気づいたときは友人に助けられて別の避難所に向かっていた。上空を飛んでいたのはロシア軍の飛行機だったと思う」とのこと。
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最近テレビを見ていないので、こうした情報がテレビで流れているのかどうかわかりませんが、「ウクライナ軍の女性スナイパーが市民を狙い撃ちにしてきた」という証言などもありますね。すでに流れている場合は、おなじことばかりですいません。