キレやすいのは他人事じゃない
いま世の中にはイラついている人が多い。それだけ社会に余裕がないのだろうし、それが犯罪に結びついてるのは間違いないと思えるが、じつはぼくも他人事ではない。
ぼくはわりにイラチな人間だと思う。ふだんは愛想よくしているのだが、余裕のないときに短気が顔を出す。
いまはダイエットをやっているのでおなかが空いており、おなかがすいていると短気になりやすいのはこどものころからだ。このあたりは、わりとわかりやすいヤツなのだが、昨日もじつにつまらないことでイラついてしまった。
このnoteではじぶんのいいところばかりみせてしまいがちなので、たまにはダメな部分もさらしておこうと思って書いています。
ところで、先日執行された加藤智大元死刑囚も切れやすい人だったようだ。
かつての職場の上司も、「キレやすいが、まじめでよく働く」と証言していた。カッとなって物を投げたり、電話機を叩きつけて壊したこともあったのだそうだ。
また、獄中での加藤死刑囚についての記事を読むと、切れやすい性格があまり治っていないのがわかる。親の影響とか、いろんなことが取りざたされているけど、基本的に切れやすい人だったのだろう。
たとえばこんなエピソードがある。
押切もえさんのことを嫌いでも、ふつうなら無視すれば済む。どうしても声に耐えられないなら、ぼくなら指で耳に栓をする。
「バリバリと音を立ててえびせんを食べて音を消す」というやり方は、ちょっと思いつかない。おそらく、押切さんに対して、耳に栓をするだけでは解消できないイラ立ちがあって、「バリバリとかじる」という動作でその攻撃性を発散していたのではないだろうか。
いい悪いは別にして、独創的な切れ方である。
さて、ぼくも昨日、実につまらないことでイラっとしてしまって後悔している のである。最初に言い訳しておくと、とにかく腹が減っていた。朝、起きてから水しか飲んでいなかったし、こういうときにイラつきやすい。
また、昨日の記事にも書いているプロ野球の問題でも、腹が立っていた。
また、日中暑かったのでイラついていた面もある。
いろいろ言い訳しているが、実際には以下のようなことがありました。
ぼくは定期的に病院に通っている(=尿酸値)のだが、混んでいるのは苦手だし感染を避けたいきもちもあるので、なるべく17時の閉院ぎりぎりの時間を狙っていく。そうするとガラガラなことが多い。
昨日も、16:30分あたりを狙っていったのだが、ただし病院の手前には開かずの踏切があって、あれにつかまると15分は立ち往生させられて間に合わない。だから、遮断機がおりかけている中をムリに自転車で突っ切った。
そうやって病院にたどり着き、駐輪場の自転車を止めようとしていた時のことだ。そこの駐輪場は狭くて、奥にいれた自転車は手前に入れている自転車をどけないと出てくることができない。
ぼくが到着した時には、奥のほうでおばちゃんがケータイでしゃべっていた。しかし時間もないので、かまわず手前に自転車を入れると
といわれてしまった。そう言って電話を切ってからゴトゴトと奥の自転車を出し始めたのである。
ぼくは一度いれた自転車をもういちど表に出して、彼女が自転車を出し終わるまで、待っているしかない。もちろん、その間わずか1分ほどのことでしかないんだけど、イラついていた僕は、
と口には出さなかったが、表情には出ていたと思う。ぼくが最悪だったのは、おばちゃんが自転車を出し終わって、
と謝ってくれたきに不愛想に突っ立ったままだっだことである。かるくニコッとすればよかったのだが、これじゃあまるで加藤君だよ。
あとで思い出すと恥ずかしい。なんであんなにイラついてしまったのだろう。まあ暑かったし、腹が減っていたんだけど。
きょうは、「やりなおしの効く社会」というテーマで記事を書くつもりだったんだけど、この国が、だれでもなんどでもやりなおしの効くような寛容な社会になってほしいなあと最近よく思っている。
しかし、これだけ心のせまい僕がそんなことを書ける立場にはない。なので、ぼくがいかに小さい人間かというのを書いてみました。