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お酒で一番大事なのはグラス

お酒で一番大事なのはグラスだ。

ところで、ぼくが最近凝っている飲み方はこうである。

①トールグラスになみなみ氷を入れる
②9%のストロングチューハイ(レモン)を半分まで注ぐ
③オレンジジュースを注ぐ

「要するにスクリュードライバーなんじゃないの?」などというヤボなことをいうのはやめましょう。また、オレンジジュースの代わりにダイエットコークを使うこともあるが、「それってコークハイじゃないの?」などヤボなことをいうのもやめてください。

ポイントは市販のストロングチューハイをベースにする点にある。おすすめはサントリーの「-196℃ ストロングゼロ〈ビターレモン〉」だけど、9%ならほかのものでもいい。

自分でウォツカや焼酎を買ってきて炭酸水と混ぜたほうがおいしんじゃないかと考える人もいるだろうが、それは素人のあさはかさというものである。

目分量でまぜあわせて市販品のようなバランスにするのはなかなか難しい。プロでもいちいちメジャーカップで測るのである。しかも酔ってくるとだんだんバランスがくるって濃くなっていくので、ベストな配合を保ち続けるのは簡単ではない。

でも、上記のやりかたならかんたんにおいしいスクリュードライバーを楽しめるし、しかも氷で割ってからオレンジジュースと1対1で混ぜるのでアルコール度数は3%を切っているのではないだろうか。このくらいがいいのである。

ぼくも若いころは43度くらいのウイスキーをぐいぐい飲んで粋がっていた。しかし、30歳のときに同年代のある理容師さんとともだちになり、彼としゃべっているうちに、

濃い酒を飲んでいるお客さんはみな早死にしている

と言われて考えるようになった。

それにしても、アメリカ映画の登場人物は「酒」といえばかならずウイスキーをがぶ飲みしているけど、あれにはいつも違和感を覚える。

もちろんトールグラスでは絵にならないのだろう。西部劇の酒場に似合うのはショットグラスかロックグラスで

007のようなおしゃれなヒーローはカクテルグラスでドライマティーニと決まっている

なんでこんなことを書いているかというと、最近なかなかよさげなトールグラスを見つけて気に入っているのです。

お酒のグラスで一番大事なのは、底に分厚いガラスの層が入っていることだ。あれは見た目のカッコよさだけでなくコップが倒れにくくなるという大事な役割がある。

とくにトールグラスは重心が高くなりがちなので、底のガラスが大事だ。

あちこち見て回ってなかなかいいのだがなかったんだけど、西友の「見切り品」コーナーにおかれていたグラスをぐうぜん見つけて「これだ!」と思い、ここしばらく愛用している。

しかし、いまアマゾンをみると「東洋佐々木グラスのロングタンブラー」という製品がぼくのトールグラスにかぎりなく似ているのである。

たぶん同じものだと思う。レビューもみなさん五つ星をつけており「缶で飲むより絶対おいしい」「10年間使って割れたので、同じものがみつかってうれしい」など、ぼくとおなじく「これだ!」という感じが伝わってくる。

映画とお酒を好きな人はぜひこの佐々木グラスのタンブラーをおすすめします。上記の配合で9%の500mチューハイを飲むと、飲み終わったころに映画を1本見終わるのでイイ感じです。

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