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世界が100人の村だったら、流行に敏感な人は20人

ぼくは流行には疎いほうなのでその点で気をつけている、という話をします。

パレートの法則というのがある。別名「働きアリの法則」とも呼ばれ、働きアリのうちマジで働くのは2割で残りの8割はさぼっているという話だ。別名「2-6-2の法則」とも呼ばれる。

よく働いているアリと、普通に働いている(時々サボっている)アリと、ずっとサボっているアリの割合は、2:6:2になる(ウィキペディア)

この割合は働きアリだけでなく人間のコミュニティにもあてはまると考えられる。世界を100人の村にたとえるはなしがあるが、あそこにパレートの法則をあてはめれば、20人が必死で働き、60人がそこそこ働き、のこりの20人がずっとさぼっていることになる。

この割合は、働き方以外のことにも適用可能だ。たとえば、流行への敏感さ。世界が100人の村だったら流行に敏感な人が20人、遅れてついていく人が60人。さいごまで流行にのらない20人にわかれる。20-60-20だ。こまかくいえば比率はちがうかもしれないが、だいたいこのイメージで世間の流れをとらえることができる。

すべてに対して早く動く人もいないし、あらゆることにまったく動かない人もいないが、自分が興味のある分野で人は早く動く(トップ20人に入る)か、または徹底的に動かない(ケツの20人に入る)か、どちらかの極端になりやすい。

逆に、興味のない分野ではだれもが一般大衆化し、流行におくれてついていく。中間グループの60人に入るわけだ。具体例を挙げてみよう。

ぼくはガラケーの導入が遅かった。最初に手にしたのが2004年である。スマートフォンの導入も遅かった。まだ初号機を使っているが、これを買ったのが6年ほど前だ。とくにこだわりはない。めんどうくさいと感じている。モバイル対応は、ミドルの60人の最後尾あたりだろう。

一方、パソコンは早かった。マイコンブームがきたのは82年前後でその年の4月には食いついていた。インターネットも95~95年にはいじっていたので、まあトップ20人にギリ入る。

VR(仮想現実)は昨年導入したので、これもまあギリ20番目くらい、トップグループのケツくらいにはいるとおもう。

食べ物については、単なる大衆である。つねにミドルグループ60人のど真ん中にいる。

さて、今日つよく言いたいのは、「自分が強く興味をもっている分野でミドル60人のグループ入ってはいけない」ということだ。ぼく自身気を抜くとそうなりやすいのでけっこう気をつけている。

ちなみに、興味のある分野で中間グループ60人に入ってしまう人には2パターンある。そういう人はど真ん中の50番目にいるということはなく、トップ20人にわずかに遅れて21~25人目くらいとのところについているか、またはケツの80人の前の75~79人目くらいのところをうろうろしているかである。この中途半端さがマズいのだ。

トップグループに遅れて21番目から25番目くらいについている人は「じぶんは流行にすばやく対応している」と勘違いしている。ややおくれて希少価値が薄れていることを自覚していないのでカモになりやすい。

逆に75~79番目の人というのは、こだわりが中途半端だ。80番目以降の人になればテコでも動かないのでそれなりの「化石メリット」とでも呼べるものが生まれる。「えっ、まだガラケー(; ・`д・´)」みたいな価値が生まれるので我慢してそこに入るべし。その根性がないならもっと早い段階で流行にしっぽを振らねばならない。ちなみに、ぼくはこのパターンに陥ってしまうことが多い。

たとえば音楽サブスクリプションサービスでは、「一生サブスクしない」ケツのグループに入るつもりだったのだがそれも難しくなってきた。79人目くらいにサブスクしてしまいそうで不安である。

ただし、音楽や映画ではケツをがっちり守っている。「最近、おもしろかった映画は?」と聞かれたら「ジャン・ルノワールの『ゲームの規則』(1939年製作)と答える。音楽は1950年代のアメリカのジャズで好みが凍結している。このまま化石になっていって問題ない。

一方、世界情勢に関しては、お恐れながらトップ20人には入っている自負がある。正直にいうと控えめに見ても11番目から15番目くらいに入っていると思え、本心ではトップ5人目くらいまでにはいっているつもりなのだが(笑)、それをいうと反感を買いそうなので言わない。

というわけで、ここからが本題の本題でありまして、それは「デジタルからアナログへの回帰の流れ」についてである。これもやらないならやらないで、とことんデジタルにこだわりぬいたほうがいい。でもやるなら今でしょ!そのうち手遅れになりますよってなわけですけど、すでの3000字近くなっており、削るのがタイヘンなのでまたいつか書きますね。

いずれにしろ、興味にある分野の流行に対して中間の60人に入ってしまうようならそれは本当の興味を持っていないということかも。

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