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サブスクの禁じ手2つ?!DAZN値上げから考える今後の動向

 ご無沙汰しております。

 2022年1月25日に、DAZNが1980円から、
 2022年2月22日より、3000円に値上げすることが発表されました。

 すでにKDDIの方から、プレスリリースとして
3、4日前に情報が出ていましたが、正式に発表されました。

 DAZNといえば、スポーツ好きの人なら加入してる人は多いのではないでしょうか。

 スカパー!などの日本のスポーツメディアから放映権をとり、その破竹の勢いから、
  『スポーツ中継の黒船』
と表現されることもあったりします

 しかし、今回のDAZN改革は危ない賭けのような気がしています。

 タイトルにも書いた禁じ手を使ってしまったと感じていますので。

では、その禁じ手とは何か。

それは、

・大幅な値上げ
・お試し1ヶ月無料の撤廃

 私は、この2つの策が危ないと感じています。
 それでは、紹介していきます。

大幅な値上げ

まずは、大幅な値上げです。これは、私が言うまでもないとは思いますが、懸念点が2個ほど思い浮かびました。

・「1000円」の値上げによるユーザー離れ

 値上げをするときには、必ずユーザーの方に連絡がいきます。今回、公式発表の前にauユーザーには、この「3000円に値上げします!」というメールが来ました。
 さらっと何ごとも、なかったかのように値上げできればいいのですが、そういう訳にはいかないのが、この世の中。
 このことを機に、辞めてしまうというユーザーも多いかもしれません。

 値上げをしているサブスクサービスは、他にもありますが、今回の値上げは『大幅』と取り上げました。

 昨年、Netflixも値上げを実施しましたが、
覚えている方はいらっしゃいますか?
 おそらく、少ないと思いますが、無理もありません。なぜなら、このような感じでしたから…

2021年2月5日 Netflix値上げ

ベーシック   880円→990円
スタンダード  1320円→1490円
プレミアム   1980円(変更なし)

このように、最大170円の値上げをさらっとしてしまったNetflix、恐るべしです。  

 そのようなことがあっただけに、今回の1000円の値上げはどのように響くのでしょうか。

・コンテンツは充実するのか

 値上げをするということは、多くの収入を得られます。それゆえに、多くの放映権も取れると期待しますよね!

 しかし、そんなに甘くないのが、スポーツ界。

 サッカーを例にとりますと、

 まず、W杯アジア最終予選。今までは、全試合地上波で放送していましたが、 今シーズンから、ホーム戦のみテレビ朝日系列で放送することになっています。

 原因は、放映権料の高騰

 AFCが数年前から、強気の価格設定をしたために、日本のテレビ局はどこも手が出せなくなりました。
 アウェー戦では、深夜の放送も多いので、視聴率が取れないということも、余計に採算がとりづらい状況での値上げ、これでは大赤字になってしまいます。

 結果的には、DAZNが全放映権を獲得し、
ホーム戦のみをテレビ朝日が買うことになりました。

 ここまで聞くと、DAZNは資金力があるから、なんでも取れそうと思いますよね。

しかし、約2年前に事件が起こりました。

それは、UEFAチャンピオンズリーグの放映を中止したことです。

 記憶に新しい人も多いと思いますが、DAZNは
当初、18-19シーズンから20-21シーズンの契約を結んでいたのですが、急遽、19-20シーズンを最後に放映することを辞めてしまいました。

 結局、真相は謎のまま、WOWOWが20-21シーズンの決勝トーナメントから放送を開始し、
現在まで続いてますが、なかなかにユーザーも
不満が高まったと思います。

 確かに、19-20シーズンは、新型コロナウィルスの影響もあり、1stレグ、2ndレグ方式が、
一発勝負になってしまい、試合数が減ったことによる影響があって、DAZN側としても納得のいかない撤退だったのかもしれませんね。

 UEFAとDAZNの溝はどのようになっているのかは注目ですね。
(ちなみに、UEFA女子CLの放映権はDAZNが持っているので、来シーズン、もしかしたら男子
も復活か…)

 このように、スポーツ界でも放映権料の高騰が今後のユーザーの負担の鍵を握っていると感じております。

お試し1ヶ月無料の撤廃

 次に、「お試し1ヶ月無料の撤廃」が危ないと感じます。

 値上げに気をとられていて、見落としそうになりますが、なぜ、お試し期間をなくしてはいけないのか。
このように考える理由は2つあります。


・新規顧客の開拓
まず、新しい顧客を獲得するには、その商品を知ってもらう必要があります。
 ただ、いきなり高いお金を払うのでは、ハードルが上がってしまいますよね。

 そこで、無料体験サービスを行うことで、
ちょっとでも興味がある人に、体験してもらうことで、どのようなサービスか知ってもらうことで新たな顧客を獲得しています。

 現に、多くの会社がこの無料体験サービスを実施しています。
例)Amazon prime、Netflix、huluなど

・没入体験

無料体験を受けた私たちは、そのサービスを気に入ったら、生活になくてはならない存在になりますよね。
気づいたら、ずっと使い続けているなんてことが、ある人も多いと思います。
 この没入への誘いをしてくれるのが、無料体験であると思います!

 また、少しいやらしい話になりますが、
1ヶ月無料でやめようと思ったら、更新日が来て、お金を払ってしまったというユーザーも多いかと思います。(実際、私も何度も経験しました…)

 無料体験サービスの前に、必ずお支払い方法の手続きも済ませてからやるのは、そういう狙いもあると思っています。

まとめ

ここまで、DAZNの値上げから出る影響を見ていきましたが、いかがでしたでしょうか?

今まで1980円という価格で、

サッカーは、Jリーグ、プレミアリーグ、ラリーガ、セリエA、アジア最終予選

野球は、セリーグ、パリーグ

モータースポーツは、F 1      

など、挙げればキリがないほど、様々なスポーツを観ることができました。

 会見で、山田ハイエグゼクティブバイスプレジデント(長いので、副社長で)

「5年が投資期間だった。一方で、これからさらに成長をする観点で、今回のこのタイミングで値上げは必要との判断に至った。総合的に判断して3000円が適正価格であろうと判断した」

と語っておりました。

この5年間の投資が水泡にならないように、
ライナップを更新させていくのか、
スポーツごとで切り売り販売をしていくのか、
DAZNの今後の動向に目が離せません。

 ちなみに、DAZN for docomoに2020年9月までに加入して継続されている方は、このまま980円て継続するそうです。
(私: ありがとう、DAZN for docomo。)

追伸:取り急ぎ書いたので、誤字脱字、不適切な表現があったら、随時訂正をいたします。

参考記事
(1)
DAZN値上げ!月額1925円→3000円へ正式発表
「適正価格と判断」
(日刊スポーツ)-Yahoo!ニュース

閲覧日:2022年1月25日 


(2)【解説】W杯アウェー予選が地上波消滅、放映権高騰で恐れていたこと起きた 日刊スポーツ

閲覧日:2022年1月25日 

(3)Netflix、月額料金を最大170円値上げ--プレミアムプランは据え置き cnet japan

閲覧:2022年1月25日

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