新NISAでインド株ファンドに投資
(2024年3月追記)
新しいファンドのリリースなどがあったため、情報を更新した記事を投稿しました。↓をどうぞ。
以下、旧記事。
「今、インド株が熱い!」
このフレーズはBRICSがフィーチャーされていた20年前にも使われていた。
アフターコロナ、そして新NISAを迎えて、最近またそのフレーズが使われている。以前との大きな違いは、BRICSのなかでも中国の経済がいったんピークを迎えてしまった可能性があること、ロシアへの証券投資がほぼ選択対象外となってしまっているといった世界経済の状況と、投資手段に関する環境が良くなったこと。
ネット証券による投資がますます便利になったことに加え、投資信託のコストが劇的に下がってきた。
以前はインド株ファンドといえば運用報酬2%~が当たり前だったのが、去年から今年にかけて約1%のファンドも増え、新NISA直前の今(2023秋)、0.5%を切るファンドもちらほら現れてきた。
そこで改めて条件のよさそうなインド株ファンドをピックアップし、新NISAの投資対象を選択する
まず、結論から
2023/12時点。今のところの結論。新NISAで投資するなら、
Nifty50を対象とする iFreeNEXT インド株インデックス
BSE SENSEXを対象とする サクッとインド株式
上記の2ファンドについては私自身は優劣をつけられていない。
インド株ファンドピックアップ
※コスト表記は注記が無い場合はすべて年率・税込み
※ファンド購入手数料、信託財産留保額は表記がなければ無し(不明・未確認の場合はその旨表記)
・iFreeNEXT インド株インデックス
https://info.monex.co.jp/fund/guide/ifree-india.html
運用報酬 0.473% ( 2023/9/27より前は0.781% )
※監査報酬、有価証券・先物・オプション取引等に要する売買手数料、資産保管費用等は別途
インドを代表する株価指数であるNifty50インデックスを連動対象ベンチマークとする
新NISA対応(2023/12/1に新NISA対応予定(成長投資枠)と発表された)
2023/3/13設定
純資産477億円(2023/12/1)
ちなみに、2023/11までは新NISA非対応の状況であった(運用に先物を活用しているからではないかとの推測がなされていた → iFreeNEXT インド株インデックスは新NISAの成長投資枠で買えますか?(やさしい投資信託のはじめ方)
・SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド
愛称「サクっとインド株式」
https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=289311239
運用報酬 0.4638%
新NISA対応 つみたて非対応
ETFへの投資によりS&P BSE SENSEXインデックスへの連動を目指す
2023/9/22設定(9月決算)
純資産136億円(2023/12/1)
・auアセットマネジメント Nifty50インド株ファンド
https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=2AY311238
運用報酬 0.4675%(2023/11/8~ 以前は0.539%)
新NISA非対応(2023/12/1時点)
基準価額がNifty50指数(配当込み)を円換算した値動きに概ね連動することをめざす
2023/8/29設定
純資産6億円(2023/12/1)
・iTrustインド株式
https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=142311184
運用報酬 0.9828%
新NISA対応 つみたて対応
中長期的に成長が期待できるインド企業の株式に投資
2018/4/3設定(4月決算, 2019~2024分配金無)
純資産113億円(2023/11/16)
・イーストスプリング・インド・コア株式ファンド
愛称「+αインド」
https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=183311227
運用報酬 0.9905% 信託財産留保額0.3%
新NISA対応
主にインドの内需成長を牽引する消費関連およびインフラ関連の株式を投資対象とする
2022/7/29設定(7月決算)
純資産92億円(2023/11/16)
新NISA投資の対象としてはどれを選ぶか?
第一条件として、運用コスト1%程度以下の投資信託を対象としたい。
また、できるれば分配金がゼロの投資信託を対象としたい。おそらく配当込みのインデックスをターゲットとするインデックスファンドであれば分配金はゼロなのではないかと思うが、はっきりと事前に判断することはできないかもしれない。
新NISA対応の低コストインデックスファンドは以下のふたつ
・iFreeNEXT インド株インデックス
・SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(サクっとインド株式)
いずれも運用報酬は年率約0.5%
iFreeNEXTは Nifty50をターゲットとし、サクッとインド株式はS&P BSE SENSEXをターゲットとしている。
auAMのNifty50インド株ファンドもNifty50をターゲットとする低コストファンドであるが、2023/12/1時点では新NISAに非対応、しかも純資産総額も6億円そこそことまだまだファンド規模が小さい。
また、iTrustインド株式は新NISAの積立枠に対応しているアクティブファンドだが、上述の2ファンドよりも運用報酬が高い(年率約1%)。
なので、
Nifty50を対象とするなら iFreeNEXT インド株インデックス
BSE SENSEXを対象とするなら サクッとインド株式
を選ぶこととなる。
どちらのインデックスに投資するのがよいか?正直よくわからないというのが正直なところ。
BSE SENSEXのほうが歴史があるが、日本ではNifty50を対象としたETF(1678)があるなど、Nifty50のほうが耳なじみはある。
以下、参考まで
Nifty50
インド国立証券取引所(NSE)上場の50株式を対象とする時価総額加重平均型株価指数。1996年より算出開始。
S&P BSE SENSEX (BSE 30)
流動性や取引規模などに基づき選定されるボンベイ証券取引所(BSE)に上場している大型株30による時価総額加重平均型株価指数。対象の銘柄はインドの時価総額の50%以上を占める。1986年より算出開始。
現状の情報まとめは以上。
ここ最近新ファンドがいくつも生まれたり、競争により運用報酬の値下げがなされたり、しばらくは状況に変化が続くかもしれない。
引き続きウォッチしたい。
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