深夜モスシェイクを飲んで、寝た。
父との思い出の味は、モス。共働きの家庭で育った私の父との思い出の味のひとつが、モスバーガーである。月に何回かあった父が夕飯を用意する日は、モスバーガーである確率が高かった。
いつも父は、職場を出たら、バスに乗る前にモスバーガーに予約の電話をしていた。最寄のバス停よりも手前のバス停で降り、作り立ての温かな袋を店舗で受け取り、歩くのが嫌いな父がいつもより長い道のりを歩いて帰宅してくれていた。たまに、私が引き取り業務や電話業務を頼まれることもあった。
家に帰ると、大皿の上に紙に