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メンタルのこと

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#HSP

「距離感」こそがわたしたちを癒やす

精神科医の名越康文先生のYouTubeで見た、「距離感こそが人を癒やす」回が忘れられなくて、たまに思い出す。 退役兵が暮らす島。 電気が付いているかどうか見えるかどうかくらいの距離に隣の家があって、夜にその明かりを見るだけで傷ついた心が癒されるっていう話。 小学生の時、私はいじめられていた。 いじめられた日の帰り道、隣の家から夕飯の匂いがするとちょっと元気が出たことを思い出す。 作っている人の顔は見えなくていい。むしろ見えないほうがいい。 明かりとか、においとか、生活音

精神科で、隣の女の子に話しかけた日

彼女の手足はガリガリだった。 金髪は傷んできていた。 メガネは何度もずれるし、 リュックは肩から落ちそうだった。 黒いワンピースはもう2サイズ下げていい。 声はか細くて、少しドキッとした。 「………月1くらいです。」 めちゃくちゃ間があった。 当たり前だ。 病院で隣の人に、いきなり通院頻度を聞くのはおすすめしない。 でも、身体が先に動いた。 普段は考え抜いてから行動するタイプなのだけれど。 それから、彼女はポケットにスマホを丁寧にしまって、私の話も聞いてくれた。