母親の管理下で
昔からにゃりぺよを管理したかった母親。
「あんたは手がかかる」と言いながら、小学校高学年ころまでにゃりぺよを風呂に入れ、体を洗ってくれました。
にゃりぺよはいい加減、同級生が一人で風呂に入っていることに気づいていました。
恥ずかしかったけど、母親に言えば機嫌を損ねるので言えませんでした。
そんなある日、にゃりぺよは母親と旅行へ行くことに。
母親は大浴場でもにゃりぺよを洗うつもりでいたと思います。
にゃりぺよは旅行も楽しかったし、母親の機嫌がいいだろうと思っていました。
そして大浴場に行く前、ホテルの部屋のドア前で「今日からお風呂、一人で入ってみたい」と言いました。
今考えたらわかるけど、母親は当然大激怒。
「勝手にすれば!?私は温泉行かない!」と言い、部屋に戻って大暴れ。
にゃりぺよはドア前で、着替えを抱えて立ち尽くすばかり。
母親の「もう!もう!」と言う叫び声を聞き、黙って部屋を出ました。
当時にゃりぺよは、母親に体を洗ってもらっていて、風呂の入り方がわかりませんでした。
大浴場で素っ裸になると、知らない人が風呂に入っていく様子を見ることにしました。
そして椅子に座ったけど、何が何だかわからなくて…。
にゃりぺよより小さい子どもを連れた女性に「あの、頭の洗い方教えてください」と言いました。
恐怖だったと思います…。
あのときの女性が「えっ??????」という顔をしてたの、はっきり覚えています。
でも頭と体の洗い方を教えてくれました。
本当にありがとうございました。
その後、初めて自分で長い髪を乾かしたら、めちゃめちゃに絡まってしまいました。
母親はそれを見て絶叫「勝手なことすんな!!」とにゃりぺよに激怒しました。
にゃりぺよの髪を濡らして梳かして乾かし直してくれた母親。
「あんたのせいで全部最悪」と言っていたその言葉が、今でもときどきよぎります。
ただこれをきっかけに、その後は家でも一人で風呂に入るようになりました。
小学校の宿泊研修前に風呂に入れるようになってよかったなと思います。